ダライアス コズミックコレクションAE
本レビューで対象とする精通度:★★★★☆
(本作を除く各ゲームに精通)
所要時間:約3分(最低限) or 約12分(たっぷり) or 約14分(全て)
注釈の注釈
「専門用語(注1A)」(本文)
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「専門用語(注1A)」:注釈
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時は2016年、DBCSやアケアカダライアスの発売により、36:9相当の超横長サイズを、そのまま再現できる事が証明されました。
移植の出来も良く、ましてアケアカではダライアス「シリーズ」という体での告知であった為、ファンは色めきました。[ソース元1]
ところが後にアケアカの発売ペースが大幅に落ち、品質面でも限界が見え始めつつありました。[ソース元1] [同2] [同3] [同4]
これを受け開発体制を見直し、手始めに復刻し易い80年代前半のタイトルを中心に出さざるを得なくなりました。[ソース元1]
かくしてダライアスシリーズどころの話でなくなっていた頃、代わりにエムツー、そしてタイトー自らが名乗り出たのです。[ソース元1]
アケアカより充実の初代ダライアス、実に10年以上ぶりとなるダラIIやダラ外の再復刻と、まさに夢の2Dダライアス集大成です。
それが2019年にSwitchで発売、追ってPS4やSteamでも出た「ダライアス コズミックコレクションAE」です。
↓Switch版は通常版がAE相当。
目次
最低限の文章で済ませたい方には「★」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「☆」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。
それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。
目次より先に読んで頂いた項目です。
アケアカやイーグレットミニ等と異なる魅力を解説します。
Switch版、PS4版、Steam版の違いを考察します。
これまでの解説から、本作がどんなゲームで、どんな良さがあって、どんな方に向いているかを解説します。
文字通り、本作に関する、個人的な思い出話です。
本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。
本ページについての、あとがきです。
初代ダライアスはPS4とSwitchでアケアカとして単品で売られ、忠実な復刻と申し分ない便利機能、格安さに秀でています。
しかし連射速度は手動か秒間20連射相当しかなく、より均等な間隔での連射や至近距離で即撃破には、やや不向きです。
また「アーム(注2Aa)」の残り枚数や各ゾーンごとのアイテム数やボスも分からず、順序だてて進行するには暗記が求められます。
そこで、ダライアスコレAEでは20連射も含む6段階の連射速度とM2ガジェット的な機能を実装し、これらの改善を果たしたのです。
秒間5連射で手動の押し続けよりは速く、かつ均等に連射し易いです。また30連射で、より確実に至近距離で即撃破を狙えます。
ガジェットでアームの残りや次のゾーンのボスが分かり、ポーズ画面に至っては全ゾーンのボスとアイテムの数も分かるのです。
細かい所では60fpsのアケアカと異なりアーケード版と同じ59.94fpsを疑似的に再現し、5秒単位のズレもありません。[ソース元1]
↓一方、筐体再現の細かな設定はアケアカに利がある。
ダラIIの3画面版で良ければSwitchのタイトーマイル2に収録され、追ってPS4とSwitchでアケアカとして単品でも売られています。
前者は1本あたりの単価が安く、後者は割高な分、「アーム(注2Ab)」の残り枚数を表示できる等の改良が施されています。
しかし連射速度は実機に則ってか秒間12連射と、それ以外の速度を共用できず、ほぼ選択肢は15連射と30連射に絞られます。
これでも十分とは言え、なるべく連射を途切れさせたくない時には12連射と比べて手で押す事となりがちで、やや不便です。
また難易度や状況によっては特定のアイテムを逃す必要がある中、今のパワーがパッと見で分かり辛い点は大きな足枷です。
加えて状況に応じて変わる難しさも分からず、知らぬ間にアイテムを取り過ぎて自分から茨の道を歩む事にもなりかねません。
そこで、ダライアスコレAEでは12連射と他の速度を共用でき、かつ今のパワーも難しさも一目瞭然となっているのです。
細かい所では他のゲームと比べても大音量でテレビの音を下げる必要のあるアケアカと異なり、適度な音量で調整も可能です。
↓アケアカよりアームの残りが見やすく、かっこ良い。
ダラ外はイーグレットミニに収録され、タイトーマイル2以上に1本の単価が安く、手軽にジョイスティックで遊べる点が魅力的です。
しかし、イーグレットミニでは原則としてボタン配置を変更できず、かつ秒間30連射は手動の奥側となっています。
例によって「アーム(注2Ac)」の残り枚数や各ゾーンごとのアイテム数やボスも分からず、順序だてての進行に不便です。
原則としてボスまでにウェーブ+白弾を維持する必要がある中、いくつ取って良いのか分かり辛い点は大きな足枷です。
加えて状況に応じて変わる難しさも分からず、終始30連射してアーム満タンで重ね取りして、匙を投げる事にもなりかねません。
そこで、ダライアスコレAEではボタン配置の変更を筆頭に、ガジェット的な機能でイーグレットミニに欠けた点もバッチリです。
二重三重に難しさを抑え、かつ未知のルートや想定外のミスへの対処が容易で、よりダラ外の新たな魅力に気付く事でしょう。
細かい所では手動と30連射の両方を押し続けると、イーグレットミニと異なり手動が優先され、30連射の暴発を防ぎ易いのです。
↓イーグレットミニと異なり点滅はマイルドに。
以上より、ダライアスコレAEは全ゲームとも連射やM2ガジェット的な機能、ボタン配置において他の復刻版よりも秀でています。
他にもボスの残り体力も表示でき、ダメージが分かり易い点も大きいです。もちろんガジェットを全て消す事も出来ます。
中断セーブも他より遥かに多い、各バージョンごとに12つ以上もセーブでき、かつ5つゲームプレイを録画・再生できるのです。
ダラIIに至っては他にない2画面版であり、かつSAGAIAと言って大なり小なり改変された海外版も2つ収録されています。
いずれも3画面版とは似て非なる、近距離で撃ちまくりの快感を重視した作風で、かつ相対的に画面の縦幅が広く大迫力です。
その分、1本あたりの単価は5,720÷3=約1,907円と高く、かつ細かく設定を変えられるが故にベストな設定が分かり辛い難点も。
特にダラIIでは初期設定が手動、5,20連射であり、主流の12または15,30連射を各ボタンに指定するのが面倒です。[ソース元1]
その他、筐体再現や点滅などを考えても初心者からマニアまで納得の高級志向で、他で揃えていても買う価値があるのです。
↓特にSAGAIA Ver.2は最初から最後まで驚かせてくれる。
(注2Aa)アーム:青アイテムを取って展開する全体バリア。初代ダライアスでは取る度に耐久力が1〜2増えて最大25まで蓄積可。
(注2Ab)アーム:上記2Aaを参照。ダラIIでは必ず喰らいながらも地形を潜れるが、残り1発になっても小さくならず心臓に悪い。
(注2Ac)アーム:上記2Aa,2Abを参照。ダラ外では耐久力が最大3〜5と激減したが、金色になると2でなく一気に3増える様に。
ダライアスコレAEが遊べるSwitch版、PS4版、Steam版いずれも操作遅延も含め、ほぼゲーム自体の品質に差はないと言えます。
目立った違いはSwitch版のみ中断セーブできる数が12(他は30)である点と、トロフィー(実績)機能が存在しない点ぐらいです。
ただハードウェアの違いによりダッシュボードからソフトを立ち上げ、ゲーム選択画面に移るまでの時間には多少の差があります。
SwitchとPS4とで同じ本体内蔵のストレージという条件なら、Switchの方が2秒ほど速く、スリープからの復帰なら10秒、速いです。
Steamに関しては最初にスクリーンサイズの注意が表示され、Aボタンを押さねば進まない為、連射装置がないと面倒です。
また同じPCでも極端に解像度を下げればSwitchよりも速くなり、上げればPS4よりも遅くなる事もある点を覚えて損はありません。
ダラ外だけなら640×480まで下げてもゲーム部分はフルサイズで映るので、すぐPCでダラ外を遊びたいなら一考の価値ありです。
↓ただM2ガジェットがゲーム部分に侵入して実質、使えなくなる。
そしてSteam版だけの機能として、アケアカと同等以上に画面の筐体再現の設定を細かく変えられる様になっています。
具体的には各画面の位置を左右に、ずらして境目が見える様にしたり、特定の画面だけ極端にサイズや色を変えたり出来ます。
加えて2〜3台のマルチディスプレイにより、アーケード版の初代ダライアスやダラIIと同等以上の大迫力まで楽しめるのです。
昨今の液晶テレビは55インチが主流であり、これ1台でもアーケード筐体よりも大きなサイズとされます。[ソース元1] [同2] [同3]
16:9で幅121.8に対し、3か2で割って4:3の幅や高さを見ると初代は1画面あたり20インチ、ダラIIは30インチとなる為です。
余白にM2ガジェットも表示できて至れり尽くせりですが、M2ガジェットは要らないから更なる迫力を楽しみたい方も居る事でしょう。
そこで2作とも16:9の37インチ2台、初代だけで良ければ28インチ2台または26インチ3台で、その願いを叶えられるのです。
更にサブウーファー、挙句の果てに反転機能でDBAC筐体にまで対応する等、マニアにとっては涙モノの機能と言えましょう。
↓初代の2画面では縦に若干の余白あり。
Steam版を贔屓する様で何ですが、PCやSteamの設定を正しく理解しなければ、その真価を発揮できない一面もあります。
具体的には、ただPCを液晶テレビに繋ぐだけでは、テレビ側のリフレッシュレートが半分の30Hzとなってしまいがちです。
解決には、テレビ側のみ映す様に設定を変え、かつテレビの詳細設定、プロパティ、モードの一覧から指定しなければなりません。
全ての解像度に60Hzがある訳でなく、かと言ってPCに見合わない高解像度を選べば、前述の通りPS4以下の結果となります。
マルチディスプレイに至っては表示画面を拡張し解像度を揃えた上で、それなりの性能がなければ快適に遊べないのです。
ボタン配置に関してもSteam内での設定を要チェックと、知識や費やした金額に快適さが大きく左右されて実にピーキーです。
一方SwitchやPS4であれば、ただテレビに繋ぐだけで簡単にフルHDの60Hzとなり、読み込み時間もSteamに引けを取りません。
やや不遇なPS4版とて、本格的に動画を撮る上ではSwitchより有利な面もある為、どの機種を選んでも決して損はしないのです。
↓分かり易くボタンの絵が出るのはSwitch版だけ!
ダライアスコレAEで遊べる初代ダライアス、ダラII、ダラ外いずれも、初心者からマニアまで納得の高級志向です。
1本あたりの単価が高い分、連射やM2ガジェット的な機能、ボタン配置、中断セーブにおいて他の復刻版よりも秀でています。
つまり隙を生まない遅い連射から即撃破を狙える30連射まで使いこなせて、順序だてての進行や想定外のミス対応が捗ります。
ダラIIに至っては他にない2画面版です。その日本版と多少、改変された2つの海外版で、迫力とスリルある戦闘が楽しめます。
Steam版ならアケアカ以上に細かく筐体再現を設定でき、かつマルチディスプレイやサブウーファーで筐体なみの大迫力です。
対するSwitch版やPS4版はSteamより楽に一定以上の快適さを確保でき、それぞれ手軽さ、中断セーブと動画撮影が強みです。
以上より、ダライアスコレAEはアケアカやイーグレットミニで気に入った、それらより快適に遊び尽くしたい方にオススメです。
↓ダラ外はDBAC、ダラバーCSと並び入門用と評判。
Switch版が出た当時は、まだSwitch本体を持っておらず、コラムやインタビューの為に2万ほど出す覚悟も持てませんでした。
発売数日前になって特装版を買おうと思ったら既に定価より高くなっていたので諦め、PS4版セールの時に、やっと買いました。
その頃には既にアップデート済なので前のバージョンを知る事なく楽しめました。今なら値段に合ったクオリティだと思います。
強いて言えばポーズ画面だけでなくM2ガジェットでも、出るアイテムの数を表示して欲しかったです。いちいち止めるのも何です。
あとAEとCEを分けて売るより、ダライアスコレという無料アプリに追加でAEとCEを買う仕様なら、もっとスマートだったと思います。
要は両方、買えば特装版と同じく1本でアプリ終了せず遊び比べられる仕様が良かったです。分かれてると面倒くさいんですよね。
ただコレクターとしてはカセット2本に分かれた方が良いのかな、とインターナショナル特装版を見て思いました。[ソース元1]
↓なお特装版は特装版で多すぎる気も。
ダラIIにおいて特定ルート途中で、やられた時でも極力、立て直してノーコンクリアできる「復活パターン」を紹介していく予定です。
初代ダライアスのレビューです。ゲーム自体の作風やPS4アケアカに触れているので、ダライアスコレやアケアカ購入の参考に。
・ダライアスバースト クロニクルセイバーズ
ダラバーCSです。PS4版とSteam版はDBACの移植と大ボリュームかつ救済措置マシマシCSモードの二本立てで入門向きです。
検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。
「ロケテストもどき」とは本サイトにおいて、ゲリラ的に期間限定で制作途中のコンテンツを公開する事です。
完成後、第3週目の土曜日か末日に正式公開する予定ですが、その前の転載を禁止させて頂いております。ご了承ください。
もっと早くに取り掛かる予定でしたが、随分ギリギリの発表となりました。主な画像をPS4版で撮りました。
某カタログを読み込んだ上でAEに絞り、アケアカ等やイーグレットミニとの違い、機種ごとの比較に重点を置きました。
運よくSteam版の検証に時間を掛けられる機会に恵まれた為、ノリノリで作業が進みました。テレビのインチの下りも自信作です。
ただ、そこで力尽きてしまい思い出話も、あれ以上は書く気力が沸きませんでした。
2023/10/31 正式公開
2023/10/21,22,23,29,30 ロケテストもどき実施