ミスタードリラーグレート
本レビューで対象とする精通度:★★★★☆
(本作を除く各ゲームに精通)
所要時間:約4分(最低限) or 約32分(たっぷり) or 約37分(全て)
注釈の注釈
「専門用語(注1A)」(本文)
本文で↑を押すと注釈を読めます。
注釈を読んでから、もう一度
「専門用語(注1A)」:注釈
↑を押すと、本文に戻れます。では下の本文を、どうぞ。
かつてドリラーは汎用筐体むけのアーケードゲームとして3つ作られ、いずれも安定した人気を誇り商業的に成功していました。
一方、初代で完成され過ぎたが故に、続編にはマンネリ感や蛇足感、そして高難度化による衰退が宿命づけられていました。
それとは別にシンプル故にプレイヤーの得意不得意、ひいては好き嫌いが分かれがちな作風も問題視されていました。
結果的に3作目「グレート(注1A)」がアーケードの最終作となりましたが、これら問題点へのメスも入り定番として愛されるのです。
続くPS1版ではルールに影響するほど性能不足が顕著となった代わりに、更にメスを入れるべく新モードが追加されました。
不得意でも楽しめるパズル性、椎名豪の楽曲や堀江美都子ら豪華声優陣が彩るストーリー性の高さは、後の礎となりました。
かくしてグレートは、これまでのゴールであり、これからのスタートでもある転機を迎えた重要なタイトルとして語り継がれるのです。
↓みんなで掘ろうドリラーワールド!
(注1A)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。2020年現在、PS3かVita向けにPS1版をDL販売中。
目次
最低限の文章で済ませたい方には「★」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「☆」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。
それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。
目次より先に読んで頂いた項目です。
ドリラーグレートで追加されたキャラが、如何に既存の問題点を解決したか考察します。
PS1版では初登場となる2つの上級者向けコースの魅力を解説します。
キャラを除く新要素の功罪と、難易度への影響を考察します。
PS1版で変化した音楽やルールの功罪を解説します。
PS1版で新たに加わった新モードが、如何に根本的な問題点にメスを入れたか考察します。
これまでの解説から、本作がどんなゲームで、どんな良さがあって、どんな方に向いているかを解説します。
文字通り、本作に関する、個人的な思い出話です。
本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。
本ページについての、あとがきです。
ボタン1つで四方にブロックを掘り、崩落から逃れ「エアカプセル(注2Aa)」を取り降りていくルールは、初代ドリラーで完成済です。
しかしルールの中には3つの問題点がありました。1つ、1度でもブロックに潰されれば残機が減る点です。
どう掘っても崩落する上に、画面外に出て久しいブロックも後で落ちて来る為、運や掘り方が悪いと詰む過酷なルールでした。
2つ、1段しかブロックを登れない点です。故に「×印ブロック(注2Ba)」に閉じ込められたり、エアカプセルを取れなくなりがちです。
結果、エア切れで残機が減るのです。掘り方を考えろ、と言われても、これでは初心者が考える猶予も無かったのです。
そして、縦横への移動スピードです。これ自体は標準的で申し分ないとは言え、上達すると物足りない向きもありました。
よって、 せめて1度くらい耐えて欲しい、2段は登りたい、もっと素早く動ければ記録を伸ばせるのに、との声が上がった筈です。
↓もし2段、登れれば簡単にエアカプセルを取れるが…。
そこで、そんな声に応えるべく「グレート(注2Ca)」では6名+αにキャラを増やし、問題視されたルールの改善を図ったのです。
1度くらいブロックに耐えて欲しい方は「ホリンガーZ(注2Da)」を選べば、運や掘り方が悪くとも詰み難く想定外にも対処できます。
なお、耐えた後は極端に横移動が遅くなりエア消費が激しくなりますが、剥がれた装甲が障壁となるので余裕を持って臨めます。
2段のブロックを登りたい方は「プチ(注2Ea)」なら、さほど掘り方を考えずとも「エアカプセル(注2Ab)」を取り易く、やはり余裕です。
その代わりに2名ともホリ・ススムよりも横移動が遅いですが、ススムよりエア消費が緩い分、この2名が初心者向けです。
もっと素早く横に動きたい方には「アタル(注2Fa)」、素早くブロックを掘って降りたい方には「タイゾウ(注2Ga)」が最適です。
素早さを活かした大胆な掘りで長生きや新記録が見込める反面、エア消費が激しくタイゾウは横移動が遅い上級者向けです。
なお、横移動はススムとアタルの中間が丁度よい、という方には「アンナ(注2Ha)」が、おすすめです。エア消費も、それなりです。
↓1.ホリンガー、プチ 2.ススム 3.アンナ 4.アタル、タイゾウの順に初心者向け。
この様に、新キャラ達は幅広い層に対応しました。それはキャラやストーリーを求める層とて例外ではありません。
良くも悪くもドリラー2までは可愛らしいキャラばかりでした。女っぽい男の子、男っぽい女の子、犬、そしてカービィっぽい地底人。
それ故、女性や子供を中心に大人気でしたが、ゲーセンの主な客層たる一部の男性には合わなかった、と考えられます。
また、ストーリーも単純でした。アーケードゲームと言えど、2作とも同じ筋書きでは、キャラの更なる可能性は望めませんでした。
そこで、「グレート(注2Cb)」ではロボ、イケメン、そしてオヤジと男っ気を増やし、多少は男性にも向く雰囲気となったのです。
特にPS1版では、それまでと異なるストーリーが別に展開された事でキャラ、ひいてはストーリーの更なる可能性を見せました。
中でも「タイゾウ(注2Gb)」等の設定を機に、続編で80年代ナムコに馴染んできた層へのサービスに注力した時期もありました。
それでいて持ち前の可愛らしさは損なわれず、万人向けとなったファミリーは、今後の展開に大きく貢献する事となるのです。
↓キャラやコースでエンディングが変わるので、繰り返し遊べる。
(注2Aa)エアカプセル:取ると残り時間に該当するエアを22%回復。基本的にエアの最大値は100%で、それを超えての回復は不可。
(注2Ab)エアカプセル:上記3Aaを参照。取る度にスコアが増える。一定値までスコアを増やす事で残機を1機、増やせる。
(注2Ba)×印ブロック:5回、掘って壊すとエアが20%減ってしまう茶色のブロック。よって4個くっ付けて消すか、移動させるべし。
(注2Ca)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注2Cb)グレート:上記3Caを参照。初代ドリラーの開発時、男を対象に男臭くすべき、と社内で意見された事もある。[ソース元1]
(注2Da)ホリンガーZ:研究所で開発されたロボットにして、グレートで初登場。元ネタはマジンガーZと推測。[ソース元1] [同2]
(注2Ea)プチ:ホリ・ススムと共に暮らす犬。人語を喋る他、ドリラー2やアーケード版のOPでは、椅子に座りコーヒー(?)を嗜む。
(注2Fa)アタル:フルネーム「ホリ・アタル」。ススムの兄。初代ドリラーの開発時、美少年を主人公とする案もあった。[ソース元1]
(注2Ga)タイゾウ:フルネーム「ホリ・タイゾウ」。ススムとアタルの父にして、ディグダグの主人公と同一人物。
(注2Gb)タイゾウ:上記3Gaを参照。ホリンガー以外のキャラ、ディグダグ等に絡んだ設定はドリラー2から存在。[ソース元1]
(注2Ha)アンナ:フルネーム「アンナ・ホッテンマイヤー」。ホリ・ススムのライバルを自称する女の子。
「グレート(注3Aa)」の魅力はキャラだけでなく、2つの上級者向けコースも追加された点です。
1つ、「2000mコース(注3Ba)」です。正確にはドリラー2から続投ですがPS1版としては初登場で、独自のルールもあるのです。
ひと目みて、さすが上級と圧倒されるインパクトと裏腹に慣れれば、むしろ公平性が高く、やり易くなる面もあるのです。
他のコースではキャラやブロックが大きく見やすい反面、見通しが悪く咄嗟のルート判断や画面外のブロック回避が困難です。
つまり、迷走した挙句「エアカプセル(注3Ca)」を取れず「×印ブロック(注3Da)」に覆われ、ブロックが高速で落ちて来るのです。
それらを避ける為には、自転車操業さながら掘り続けるしかなく器用さ、及び、反射神経ありきの作風であった点は否めません。
ましてやグレートには「ホワイトブロック(注3Ea)」があるので、輪を掛けて自転車操業が進む等、限界が見え隠れしました。
↓見通しが悪い分、体感的な落下速度も大きい。
そこで「2000mコース(注3Bb)」ではキャラやブロックを小さくし、全体を見渡し先を見据える戦略性ありきの作風に転換したのです。
具体的には、画面内に映るブロックの行数が、他のコースの12行から18行に増え、1.5倍も見通しが良くなっています。
その見通しの良さを活かし、危険なブロックや効率よく「エアカプセル(注3Cb)」を取れるルートの判断に余裕が出来ます。
「×印ブロック(注3Db)」も少なくガンガン下へ掘れる一方、いかにエアカプセルを取りに危険な横へ掘るかの判断が熱いです。
またPS1版では「ホワイトブロック(注3Eb)」が出ず、画面外に出たブロック等が、すぐ消滅するルールに変わった点にも注目です。
つまり、ガンガン下に掘るメリット、ひいては安心感や爽快感、ついでに「タイゾウ(注3Fa)」の株が格段にアップしたのです。
一方、ブロックと同じくエアカプセルまで消滅する点が辛いですが、それはそれで掘り方や展開に緩急がつく向きもあります。
それだけ遊び易くなっても、13列という広大なフィールドから最適なルートの判断は難しく、正しく上級者向けコースなのです。
↓通称「2色地帯」も更に爽快だが、エアカプセル消滅に注意。
もう1つの上級者向けコースは「宇宙(注3Ga)」です。こちらは対照的にドリラー特有の自転車操業を、極限まで推し進めています。
同じく死ぬまで無限に掘り続けるモードなら初代ドリラーにもありますが、ルールも普段どおりで、飽き易さは否めませんでした。
そこで、「グレート(注3Ab)」の宇宙には「[?]アイテム(注3Ha)」を追加し、飽きとは程遠いギャンブル的な魅力を、もたらしたのです。
なお、完全にランダムで効果が選ばれる訳ではなく、場所ごとに効果の傾向がある点に注目です。
それを覚えれば覚える程、悪い傾向のアイテムを無視し良い傾向のアイテムを取れる様になり、長く掘れる可能性が高まります。
一方、良い傾向とて期待どおりの効果が出るとは限らず、逆に一か八か悪い傾向を取って奇跡の大逆転も起こり得るのです。
最終的には運任せで先が読めない中、知識や学習を頼りに僅かな勝機を見出し、みごと掴み取った時の高揚感。
ギャンブラーも、グレートの宇宙マニアも自転車操業の最中、強烈な成功体験を忘れられず、今日も深みへと旅立つのです。
↓一区切り直前まで運ぶ判断は良い事か、かえって悪い事か。
以上より、「グレート(注3Ac)」には魅力的な上級者向けコースが2つ加わり、より熱心なマニアを囲い込んだのです。
片やドリラー特有の自転車操業を抑え先を見据えた戦略性、片や極限まで自転車操業を推し進めたギャンブル性。
同じ上級者向けコース、それもマニアにとって良い研鑽の対象ながら、それぞれ全く異なる魅力に溢れているのです。
余談ですがPS1版の「宇宙(注3Gb)」では、5000mを超えて掘り続ける事が極端に難しくなった、との事です。
アーケード版のランキングでは10000mを超えるプレイヤーが続出し、ランキングとして記録の画一化が問題でした。[ソース元1]
また発売後の同年、米メディア「Wired」にゲーム依存症の記事が掲載される程の世論も、影響した事でしょう。[ソース元1] [同2]
そこでPS1版にて、長くて30分ほどで終わる様にし、かつランキングの活発化を目指し、あえて変更したと考えられます。
その反響は不明ですが、いずれにしろ5000mの達成が大きな目標であり、そこに至るまでが苦しく面白い点に変わりないのです。
↓得てしてXX30mは悪い傾向にあるが…?
(注3Aa)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注3Ab)グレート:上記3Aaを参照。無限と言っても厳密には50000mだか約65000mだかの限界深度があり、到達ずみ。[ソース元1]
(注3Ac)グレート:上記3Aa,3Abを参照。ちなみに2000mコースをクリアすると、より難しい「超上級2000m」が解禁。
(注3Ba)2000mコース:PS1版では画面内に13*18=234個ものブロックが映るエジプトのコース。本コースのクリアで一件落着。
(注3Bb)2000mコース:上記3Baを参照。ちなみにアーケード版では15列。性能不足により列が減りルール変更する事に。
(注3Ca)エアカプセル:取ると残り時間に該当するエアを22%回復。基本的にエアの最大値は100%で、それを超えての回復は不可。
(注3Cb)エアカプセル:上記3Caを参照。アーケード版では縦棒だったエアのグラフが、初代ドリラーよろしく円形に一新。
(注3Da)×印ブロック:5回、掘って壊すとエアが20%減ってしまう茶色のブロック。よって4個くっ付けて消すか、移動させるべし。
(注3Db)×印ブロック:上記3Daを参照。すぐエアカプセルを取れれば2%お釣りが来るので、あえて壊す方が早い事も。
(注3Ea)ホワイトブロック:グレートで初登場した白く丸いブロック。どのブロックとも、くっ付かず必ず落下する。
(注3Eb)ホワイトブロック:上記3Eaを参照。厄介であるが故に、他のブロックより警戒心が高まり、結果的に対処し易い向きも。
(注3Fa)タイゾウ:フルネーム「ホリ・タイゾウ」。横移動が遅く2000mコースと相性が悪いが、素早い掘りでブロックを消し易い。
(注3Ga)宇宙:死ぬまで無限に掘り続けるコース。2000mコース以外と同サイズなので、そちらでは小さ過ぎて見えない方も安心。
(注3Gb)宇宙:上記3Gaを参照。PS1版でも会員限定でインターネット上のランキングが集計されていた。
(注3Ha)[?]アイテム:取るとエア最大値アップや全快から、エア半減や×印ブロック大量発生まで、何が起こるか不明なアイテム。
このように「グレート(注4Aa)」は上級者向けコースが魅力的である一方、初心者にとっても入り込み易い一品です。
「ホワイトブロック(注4Ba)」を考えても「500mコース(注4Ca)」は初代ドリラーより易しく、キャラの強みを活かせば鬼に金棒です。
しかし、その中間である初級中級あたりのプレイヤーにとっては、辛くマニアックなゲームとなってしまった嫌いは否めません。
それを象徴するのがホワイトブロック、及び、「クリスタルブロック(注4Da)」の存在です。
まず 500mコースでは余り出ないので初心者には脅威ではありません。上級者にとっては厄介ながら時に救いにもなります。
何故なら事前に危険を察知し易く、手詰まりとなっても運よく逃れられる事があり、もし運が悪くとも実力でカバーできる為です。
一方、それらは初級中級プレイヤーにとって荷が重い話であり、待っても急いでも牙をむく脅威的な存在でしかなかったのです。
↓500mコースでは、ホワイトブロックを隅の方に置く配慮も。
そして初級中級あたりのプレイヤー向けの「1000mコース(注4Ea)」にこそ、皮肉にも彼らへの脅威がビッシリ詰まったのです。
「ホワイトブロック(注4Bb)」増加、「クリスタルブロック(注4Db)」登場、そして上級者向けコース以上に多い「×印ブロック(注4Fa)」。
×印ブロックが多ければ、それだけ迂回させられたり足止めを食ったりして、気持ち良く掘り進む事が難しいです。
また体感的な難易度は、ともかく一部のキャラは強みの代償として横移動が遅い点も、もっさりして窮屈な印象を強めたのでした。
加えて初代ドリラーと異なり着地した時の足音が鳴らなくなり、タイミングよく掘り続け辛い点も、もっさり感に輪を掛けています。
それの解決の為に外付けの「連射装置(注4Ga)」が公認された程です。使いこなすのに慣れが必要で、初級中級には酷でした。
つまり「グレート(注4Ab)」は慣れてきて次の段階へ進みたいと思った時、越えるべきハードルがグンと上がってしまったのです。
ランキングでも稼働した2001年に申請された割合が最も高いのは1000mコースです。二極化の裏付けと言えましょう。[ソース元1]
↓後半に至っては、まるで迷路みたい。
(注4Aa)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注4Ab)グレート:上記4Aaを参照。もっさり感を我慢して易しさを取るか、難しくなってでも素早さを取るか悩ましい。
(注4Ba)ホワイトブロック:グレートで初登場した白く丸いブロック。どのブロックとも、くっ付かず必ず落下する。
(注4Bb)ホワイトブロック:上記4Baを参照。通常のブロックと比べ、簡単に結果を予測できる点は初心者に優しいかも。
(注4Ca)500mコース:初級と銘打たれたインドの7列コース。PS1版では最初にカーソルが合っており、心理的に選び易い。
(注4Da)クリスタルブロック:ドリラー2から続投の、時間差で消滅するブロック。消滅する前に自ら掘る事も可能。
(注4Db)クリスタルブロック:上記4Daを参照。慣れないうちは待ち、慣れたら素早く掘り続けるべし。
(注4Ea)1000mコース:中級と銘打たれたアメリカの9列コース。少なくともホリ・ススムを選ぶと初代ドリラーより格段に難しい。
(注4Fa)×印ブロック:5回、掘って壊すとエアが20%減ってしまう茶色のブロック。よって4個くっ付けて消すか、移動させるべし。
(注4Ga)連射装置:ボタン押しっ放しで連射できる様にする装置。快適かつ確実だが×印ブロックに要注意。
「グレート(注5Aa)」は年内にPS1に移植されました。アーケード版と比べテーマソングの追加、及び、楽曲の一新に注目です。
テーマソングのうち2曲は堀江美都子夫妻たっての希望で実現し、いずれもパワフルな歌唱でファンを魅了しました。[ソース元1]
60〜70年代を意識したドリラー、同年代を象徴する堀江氏、そして「弓達公雄(注5Ba)」の歌詞…奇跡のコラボです。[ソース元1]
楽曲に至っては、ほぼアーケード版から一新され、これまで以上に良い意味で似つかわしくない壮大さです。
それも、そのはず。奏者はドラム斎藤たかし、ヴァイオリンNAOTO、真部裕、ヴィオラ三木章子とプロの音楽家が勢ぞろいです。
そして椎名豪の楽曲は、そんなプロをも苦戦させました。その甲斐あり、かつてない楽曲が生まれたのです。[ソース元1] [同2]
この傾向は次々回作で更に加速し、その成果は椎名豪のバンダイナムコ退社後も鬼滅の刃など各方面で活きる事となるのです。
↓スタッフロールより4分割。負けじと当時のナムコ社員も大活躍だ。
しかし純粋にアーケード版の移植としては、PS1版「グレート(注5Ab)」はファンの期待に応えられる代物ではなかった筈です。
楽曲を一新する一方、ほぼアーケード版の楽曲は未収録であり、作風も大きく異なる為、少なからず違和感は拭えませんでした。
特に、ゴール直前の楽曲が大きいです。アーケード版ではハイテンポのストリングスで、掘れば掘るほどテンポが速くなりました。
それが焦燥感を煽りましたがPS1版では、どのコースでも相対的にスローな楽曲です。名曲とは言え焦燥感とは程遠い物でした。
それ以上に、PS1版初代ドリラーから続く、かなり上の方へ置き去りにしたブロック等が消滅する仕様による影響が大きいです。
「宇宙(注5Ca)」では「[?]アイテム(注5Da)」を一区切り直前まで運び、一部の効果を変化させる小技が使い辛くなりました。
「2000mコース(注5Ea)」では列が減り「ホワイトブロック(注5Fa)」が出ず、すぐブロック等が消滅する為、ほぼ別物となっています。
読み込み時間も大きく延び、死んだ直後はポーズできなくなり、リトライに時間が掛かる等、性能不足が顕著となっていました。
↓一応Vitaなら少しは短くなるが、初代ドリラーとは月とスッポン。
PS2が出て1年半が経つにも関わらず、無理してPS1に「グレート(注5Ac)」を移植した背景には、3つの事情が考えられます。
1つ、1ヵ月前のPSone専用LCDモニター、及び、同時発売の液晶COMBOとのタイアップです。[ソース元1] [同2]
2つ、PS2のユーザー層の違いです。PS2では高コスト過剰性能であり、かつ大作主義とは合いませんでした。[ソース元1]
そしてPS2のPS1上位互換性です。これにより上記のタイアップと共にPS1、PS2両方のユーザーを狙える手筈でした。
ところが売上は初週10,938本で、すぐランク外という結果でした。前作までの1割以下です。[ソース元1] [同2] [同3] [同4] [同5]
アーケード版の完全移植を求めるファンにも、手軽さを求めるファンにも不満が残る、どっちつかずな点も大きい事でしょう。
せめてPS1だけと言わず初代ドリラーの様にゲームキューブとGBAにも移植していれば、また違った結果となったかも知れません。
以後、PS2は大作主義、ゲームキューブは不振、GBAは性能不足と、ドリラーの居場所がなくなり暗い影を落とす事となるのです。
↓何が何でもエンドレス以外のコースをクリアすると…。
では、アーケード版の完全移植でなく手軽でなく、商業的にも失敗したPS1版「グレート(注5Ad)」には全く価値がないのでしょうか?
結論から言うと、答えはNOです。確かに「2000mコース(注5Eb)」を中心に違いは大きいですが、そこが魅力である点も事実です。
列が減り「ホワイトブロック(注5Fb)」が出ず、すぐブロック等が消滅する、という事は、つまり易しくなった事を意味します。
よってアーケード版では難し過ぎて断念した方でも、PS1版なら存分に楽しめる可能性を秘めているのです。
またPS1版だけの「ウサギ(注5Ga)」はピーキーな性能で、かつてないスリルと快感を保証します。ウサギでクリアすると…。
何より楽曲です。ほぼアーケード版はPS1版初代ドリラーのアレンジだっただけに、違和感と共に新鮮味をも覚えられます。
この様にPS1版グレートはアーケード版とは、また違った魅力、それも読み込み時間の長さを補って有り余る魅力に溢れています。
そして、これで終わりではありません。もう一つ、「シナリオドリラー(注5Ha)」なるPS1版だけの目玉が用意されているのです。
↓ランキングに興味なければ裏技を使うのが早い。
(注5Aa)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注5Ab)グレート:上記5Aaを参照。システム10基板の2D性能はPS1の1.5倍でオブジェクト回転機能つき。[ソース元1] [同2] [同3]
(注5Ac)グレート:上記5Aa,5Abを参照。同時期のPS2ソフトはエスコン4、ヴァンパイアナイト(ゲーム)、MotoGP2など大作ばかり。
(注5Ad)グレート:上記5Aa〜5Acを参照。もちろん堀江美都子が歌わない、他のテーマソングも名曲ぞろい。
(注5Ba)弓達公雄:元ナムコ社員。作詞の縁で菅野美穂「TAKOYAKI」作曲も担当。[ソース元1(0:01:00〜、1:18:15〜、1:40:00〜)]
(注5Ca)宇宙:死ぬまで無限に掘り続けるコース。[?]アイテムを取った時のみ、アーケード版と同じく「パラリ♪」と効果音が鳴る。
(注5Da)[?]アイテム:取ると残り時間であるエア最大値アップや全快から、エア半減などまで、何が起こるか不明なアイテム。
(注5Ea)2000mコース:PS1版では画面内に13*18=234個ものブロックが映るエジプトのコース。アーケード版は15列。
(注5Eb)2000mコース:上記5Eaを参照。PS1版では、ほんの1行分でもブロック等を画面外へ置き去りにした時点で、消滅する。
(注5Fa)ホワイトブロック:グレートで初登場した白く丸いブロック。どのブロックとも、くっ付かず必ず落下する。
(注5Fb)ホワイトブロック:上記5Faを参照。アーケード版では丸く星が彫られた外観だったが、PS1版で一新。[ソース元1] [同2]
(注5Ga)ウサギ:宇宙人。横移動が速く2段のぼれて1度に3方向、素早く掘れる高性能だが、それ故に、すぐ崩落して死まっしぐら。
(注5Ha)シナリオドリラー:フルボイスのストーリーに沿ってゲームを進めるモード。これまでの解説と大きく異なるルールが適用。
「シナリオドリラー(注6Aa)」の魅力は3種類あります。第1の魅力は豪華声優陣によるフルボイスです。
アーケード版「グレート(注6Ba)」の時点で堀江美都子と古川登志夫が、それぞれ3キャラの演技を担当しました。[ソース元1]
PS1版で、あるキャラの役が田中秀幸となったのを皮切りに、伊倉一恵、前田愛(声優)、そして中井和哉が集ったのです。
また、絵の切り替わりや口パクの仕方、自動的に話が進む様子により、さながらアニメを鑑賞するかの様に没入できます。
ストーリー自体も筋書きこそ単純ですが、不器用な親子愛や悪役の過去など、大人になってハッとさせられる点にも注目です。
何よりWikipediaの情報が確かならば、堀江美都子の貴重な2001年の出演作品である点も見逃せません。
アニメに至っては2001年の出演がOVA1本であった点も含め、グレートで当時の堀江美都子に思いを馳せてみるのも乙でしょう。
↓負けた時だけ聴ける台詞も要チェック。
第2の魅力は、「ドリラーレース(注6Ca)」です。アーケード版「グレート(注6Bb)」では2人で遊ぶ時のみ選ぶ事が出来ました。
やる事は従来と同じですが、ライバルの存在による緊張感、最短距離を見極め勝った時の高揚感が魅力的でした。
しかし残念ながらアーケード版では、黙々と1人で遊ぶプレイヤーとは無縁でした。
何故なら「乱入(注6Da)」機能やCPU戦が存在しない為です。もしドリラーレースしたければ赤の他人に挨拶せねばなりません。
ましてゲーセン特有の、無言・無断で乱入して当然という文化は、赤の他人への挨拶を促すスタンスとは対極的でした。
一応、最初のロケーションテストでは文化に則り乱入機能を搭載したものの、ほぼ乱入されず撤廃されました。[ソース元1] [同2]
そこで、「シナリオドリラー(注6Ab)」ではCPU戦としてのドリラーレースを盛り込み、ようやく1人でも楽しめる様になったのです。
最初を筆頭に、ここぞというタイミングでドリラーレースを行われる為、否が応でも勝利への欲求を煽り、のめり込ませます。
↓アイテムを取りに行くタイミングが大事。
最後に、「ドリストーンモード(注6Ea)」です。これまで既存の問題点にメスを入れましたが、まだまだ問題点は残っていました。
初級中級プレイヤーに辛い他、そもそも時間に追われて浮足立たされるゲームが苦手な方とは、根本的に相容れませんでした。
そこで彼らに歩み寄り、更に問題点にメスを入れるべく、「シナリオドリラー(注6Ac)」ではドリストーンモードを搭載したのです。
いかに少ない掘りで深く降りられるか、安全を確保しつつブロックを崩落させるか、じっくり考えて進められます。
とは言え、ただ掘るだけではエアが持ちません。そこで道中で取れるアイテムを使えば、掘らずに降りていける様になります。
特定の色や範囲のブロックを消して崩落させたり、一時的に能力を強化したりと、多種多様なアイテムがあります。
中には単体で効果が薄くとも、続けて使うか他と組み合わせて格段に効果が増すアイテムもあり、考える楽しさは抜群です。
これを活かしてエアが0でも降り続け、みごと回復できた時の安堵感。これ込みでストーリー性を感じ取れるのです。
↓要所要所で素早く動き切る、ドリラーらしいメリハリも健在。
以上より、「シナリオドリラー(注6Ad)」は豪華声優陣と2つの新ルールにより、高いストーリー性を誇ったのです。
特に「ドリストーンモード(注6Eb)」は、これからのドリラーに向けて新たな可能性を示してくれました。
今後のドリラーはシナリオドリラーをベースに、コンシューマーゲームとしてのボリュームや感動を突き詰める事となるのです。
なお既にPS3やVitaが生産終了し他にドリラーがDL販売される現在、あえて「グレート(注6Bc)」を買う価値はあるのでしょうか。
結論から言うと、あります。特に安価で、かつアーケードゲーム特有のエッジが効いた作風とボリュームを両立している為です。
シナリオドリラー等でボリュームが増えたとは言え、根底にはアーケードの名残があり、他と比べても丁度よい塩梅なのです。
一方ドリラーアンコールはグレートと似て非なる作風で、かつグレートの後日譚なので、100%取って代わる訳ではありません。
よって、読み込み時間を考えても、既にPS3かVitaを持っているならば、アンコールの予習復習も兼ねて買う価値があるのです。
↓出来ればグレートの時点でアイテムの整理整頓を、させて欲しかったが。
(注6Aa)シナリオドリラー:フルボイスのストーリーに沿ってゲームを進めるモード。これまでの解説と大きく異なるルールが適用。
(注6Ab)シナリオドリラー:上記5Aaを参照。何度、失敗してもペナルティなしで再挑戦できる。諦めるな!
(注6Ac)シナリオドリラー:上記5Aa,5Abを参照。ブロックが落ちる前の通り抜け等、実用的なテクニックも自然と身に付く。
(注6Ad)シナリオドリラー:上記5Aa〜5Acを参照。このモードでしか聴けない楽曲も少なくない。
(注6Ba)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注6Bb)グレート:上記5Baを参照。もう1つ、ドリラー2から続投の、アイテムで相手の邪魔をしつつ掘り続ける対戦ルールもあり。
(注6Bc)グレート:上記5Ba,5Bbを参照。628円でフルボイスのストーリーと高音質の楽曲を楽しめるのは、グレートだけ!
(注6Ca)ドリラーレース:2人で同時にスタートし、どちらが先にゴールできるか競う対戦ルール。残機は無限だが死ぬとタイムロス。
(注6Da)乱入:誰かが1人でプレイしている所を割って入り、強制的に対戦させる事。基本的には乱入された側に拒否権ナシ。
(注6Ea)ドリストーンモード:残り時間に該当していたエアが時間でなく、掘るか潰されるかして初めて減るルール。ほぼ残機は0。
(注6Eb)ドリストーンモード:上記5Eaを参照。隠しでエンドレスにドリストーンモードをする「おまけドリラー」も存在。
「グレート(注7A)」は、これまでのドリラーのゴールであり、これからのスタートでもある転機を迎えた重要なタイトルです。
具体的には起用さと反射神経ありきの作風を突き詰め、かつ先を見据える戦略性ありきの作風への転換が試みられています。
その一環として多彩なキャラで間口を広げつつ特殊なブロック、及び、2つの作風に分かれた上級者向けコースが加わりました。
初心者とマニアの両方を満足させる一方、中間の層にはハードルが上がり過ぎ、もっさりして窮屈な印象を与えました。
そこでPS1版で「シナリオドリラー(注7B)」を別に用意し、中間どころか時間に追われるゲームが苦手な層に歩み寄ったのです。
Vita等は生産終了しましたがエッジの効いた作風とボリュームのバランスが良く、ドリラーアンコールより前の話が語られます。
以上より、グレートはVita等を持ち、かつアンコールの予習復習をしたい、エッジの効いた作風が好きな方にオススメです。
↓歓喜の瞬間だが果たして。
注釈一覧(専門用語を押して本文に移動)
(注7A)グレート:「ミスタードリラーグレート」の略称。本レビューで解説。
(注7B)シナリオドリラー:フルボイスのストーリーに沿ってゲームを進めるモード。敵と競争し、よく考え計画的に資源を使っていく。
まともにグレートをプレイしたのはPS1版を買ってからですが、レビューで述べた理由により、良さが分かるのに4年かかりました。
その間も2000mコースやシナリオドリラーは楽しくクリアしましたが、それでも初代ドリラーの方が好みでしたね。
転機は2つあります。1つは、ホリンガーに拘らず別のキャラを使った事です。と、おまけドリラーや宇宙を始めた事です。
ホリンガーでは、よくエア切れとなって毎回ギリギリでしたが、プチに変えてからはエアに余裕が出来て楽になりました。
そして超上級2000m以外は1度も死なずにクリアできました。ホリンガーより移動が速く、もっさり感が軽減された点も嬉しいです。
まあ、宇宙では完全に立場が逆転するのですがね。最終的には平均、最高記録ともにホリンガーの独擅場でした。
たまにはクリアより素早く掘りまくってストレス解消すべく、タイゾウやウサギを使う事もありました。指が痛むのが玉に瑕ですが。
↓超上級2000mは、お手上げだが緩急の激しさが楽しかった。
もう1つの転機は、おまけドリラーや宇宙を始めた事です。おまけドリラーは隠さないで欲しかったです。
おまけドリラーではエアが0の時も、そうですが安全を確保した上でブロックの崩落を眺めるのも痛快でしたね。
アイテムの組み合わせを考えたり、バリアがあるなら潰されてでも有利なポジションを確保したりする点にも奥深さを感じました。
ただ、×印ブロックを掘る前に、警告でも出してくれれば。あと△ボタンよりスタートボタンでメニューを開く方が無難ですね。
宇宙は都市伝説じみたネタが多いですね。4350mで全快が出るとか出ないとか。限界深度は50000mだの約65000mだの。
1950mからは800mおきに出る傾向にあるので、それに則れば4350mで出る筈ですが。出ないとしたら考察が捗りそうですね。
あと限界深度というかフリーズする所は後者が正しいかと。「2^16=65536」はゲームで、お馴染みですし。違ったらゴメンナサイ。
まあ、どっちにしろ3000m超えが限界の僕には雲の上な話ですがね。公式ランキングで40位台なら、まあ十分でしょう。
↓ちなみに、おまけドリラーも3000m超えが限界だった。
宇宙と言えば、カメダスに載っていたギャンブル特集、特に競馬を思い出しました。全くギャンブル等やった事ないですが。
曰く、馬の血統や天気、結果など過去のデータを集めた上で、当日の馬を見て判断する、と。
これをグレートの宇宙に当てはめると、まず自分の実力に合わせて段階的に[?]アイテムの傾向を覚える事が大事と分かります。
特に1000〜2000mからは顕著です。目当てのエア最大値アップや全快を取るべく積極的にXX10mとXX50mを取りに行く。
特に全快は必ず取る一方、その100m後はエア半減なので避ける、XX30mもローリスクハイリターンなので避ける、と。
とは言え実際は都合よく事が運ばず、ちっとも目当ての効果が出ず記録が伸びない事はザラで、怒りのコントロールが必要です。
それだけに、目当ての効果が出て生還した時の快感は格別です。まして、それに加えて金が貰えるとなれば、なおさらですね。
これがギャンブルでなくグレートで本当に良かったです。万が一ギャンブルにハマりそうなら、グレートで我慢しようと思いました。
↓死んだ直後に全快してもねぇ…。
・ミスタードリラーアンコール
スイッチとSteamで販売中の次々回作「ドリルランド」のHDリマスターです。グレート以上に楽曲が壮大で、ルールが豊富です。
初代ドリラーです。ボリュームこそ少ないものの、Vita等を持ち、かつ最もシンプルで手軽な内容を求めるなら、打って付けです。
・ことばのパズル もじぴったんアンコール
ドリラーグレートと同年に発売され、同時期にスイッチで復活した知的好奇心くすぐる文字パズルゲームです。
検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。
「ロケテストもどき」とは本サイトにおいて、ゲリラ的に期間限定で制作途中のコンテンツを公開する事です。
これまで一部を除き、あえてソース元を貼りませんでしたが某所に触発され、方向転換しました。相変わらずネットだけですが。
良くも悪くもレビューに大きく影響しました。特にファン層、難易度、回転率などはソースがなく書こうとした事を書けませんでした。
逆に書く予定のなかった弓達公雄のネタ等は、運よくソースを見つけられたので、めでたく採用となりました。
二次資料とは言え ソース元を提示する事により格段に説得力が増し、より自信を持って文章を書いていける実感が、わきますね。
確かにネットだけでは限界があります。それでも収集できる情報は山ほどあり、答え合わせに成功した時の充実感は格別ですね。
その反面、これまで以上に時間や労力が掛かる点や、レビューよりソース自慢みたいな内容となり兼ねない点が気掛かりです。
せっかくなので、以下(A)〜(E)に出来れば欲しかったソース元を示します。まともに探したら1年くらい掛かったかも知れません。
(A)アーケード版で約65000mに到達しフリーズした話
>>月刊アルカディアで「遂に地底に到達!?」との見出しが載った号(個人ブログなら発見済)
(B)PS1版の宇宙ランキング
(C)2000年以前、ゲーム依存症に触れたコラム等(代わりにWiredの記事を引用)
(D)初代ドリラー、ドリラー2、グレートがランクインしたインカムランキング
(E)2002年ごろのPS2の主な客層の年齢、性別、嗜好が分かる文献(代わりに二次資料となる論文を引用)
2020/06/30 正式公開
2020/06/11,22,27 ロケテストもどき実施
2020/05/06,23,31 ロケテストもどき実施