誰もがゲーセンの喧騒を好きだと思うな!

本レビューで対象とする精通度:★★★★★

(本サイト、及び、各ゲームに精通)

所要時間:約3分(最低限) or 約6分(たっぷり) or 約8分(全て)

 

概要

レイズアーケードクロノロジーには、まず特装版だけのCDに秋葉原Heyの喧騒をイメージした環境音が収録されます。[ソース元1]

続いて特装版・通常版を問わず、ゲーム中の音に、その環境音を被せる事が出来る、と発表されました。[ソース元1]

これがDLCでなく標準で搭載される事もあり、少なくともTwitter上には3件の絶賛リプライが寄せられる程の反響がありました。

しかし、これを知った僕は、こう思いました。よくも僕をコケにしてくれたな、こんな物にまで金を出させやがったな、と。

僕の事を知らない、もしくは理解できない方の中には、あまりの脈絡のなさに困惑、嫌悪、嘲笑を隠せない方も居る事でしょう。

そこで、いかにゲーセンの喧騒が唾棄されて然るべきか可能な限りのソース元を交えて解説し、僕なりの提案をさせて頂きます。

本エッセイを読んだ貴方が、自分と異なる意見について考え、より有意義な人生を送れる切っ掛けとして頂ける事を望みます。

読んで頭に血が上るなら無理せぬよう(画像は「イラスト スタンポ」より引用)
 

 

目次

最低限の文章で済ませたい方には「」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。

それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。

1.概要

目次より先に読んで頂いた項目です。

2.喧騒の何が、いけないのか? ☆

いかにゲーセンの喧騒が唾棄されて然るべきか考察します。

3.過去の実装例とセールス結果 ☆

前例を基に、いかにゲーセンの喧騒の再現が必要とされないか考察します。

4.DLCで売ってゲーセンに回そう! ☆

極めて個人的な意見と僕なりの提案を語ります。

5.まとめ ★

これまでの解説を、まとめます。

6.こちらもあわせてどうぞ

本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。

7.最後に

本ページについての、あとがきです。

 

2/7 喧騒の何が、いけないのか? ☆

まずゲーセンは78dbです。つまり人間が、うるさいと不快感を覚えるとされる70dbを超えています。[ソース元1] [同2] [同3]

そのストレスの故か、大昔からゲーセンでは喧嘩や奇声が絶えず、近隣トラブルも起きています。[ソース元1] [同2] [同3] [同4]

それが続けば耳や胃腸など人体に悪影響を及ぼし、心臓病や糖尿病、うつ病など深刻な症状を引き起こすのです。[ソース元1]

その影響か、パンデミック前ですら3ヵ月に1回以上いく客は14%、客単価の平均も1,000円未満に留まります。[ソース元1] [同2]

かの、ゲーセンだいすきIMOですら、あえてIMO-CENなる、ゲーセンと似た様で対極的な路線の店を開かれた程です。[ソース元1]

そして当のゲーセンにも風営法やコストの問題で、対策したくても出来ない苦悩を抱えられた店もある筈です。[ソース元1] [同2]

この様に、いかにゲーセンの喧騒が唾棄されて然るべきで、ドヤ顔でアピールして良い物でないかが、お分かり頂けたでしょうか。

最も今の僕に、個人の好みを否定する意図はない(画像は「Wikipedia」より引用)。
 

 

3/7 過去の実装例とセールス結果 ☆

レイズアーケードを機に本エッセイを書きましたが、過去にセガエイジス忍などでゲーセンの喧騒が実装されています。[ソース元1]

その7年前の時点でレイズアーケードと同じ開発元のエムツー堀井直樹が、喧騒を再現する構想を語られていました。[ソース元1]

それから7年で3DSむけのセガ3D復刻、Switchむけのセガエイジスなるブランドの元、いくつもの名復刻をリリースしてきました。

しかしセガエイジスは8作だした時点で、日本での売上がセガ3D復刻の半分以下、という厳しい結果でした。[ソース元1]

そこで、より多くの熱いゲーセン好きに買ってもらうべく、満を持してセガエイジスの13作目「忍」にて実装されたと考えられます。

ところが、それでも好転しなかったか、19作リリース後の構想が実現しないままセガエイジスは終了しました。[ソース元1] [同2]

これは、つまりゲーセンの喧騒を目当てに買う層が極めてニッチで、彼らへのサービスが売上に繋がらない証明に他なりません。

↓喧騒が好きなら買わずにゲーセン行くよね。
 

 

4/7 DLCで売ってゲーセンに回そう! ☆

この様にゲーセンどころか家庭用ゲーム機ですら売上に繋がらない喧騒の再現を、なぜ懲りずに実装するか理解に苦しみます。

ましてレイズアーケードはタイトー商法と言って、R-GEARを餌にプライムデーでの予約を強いた事で悪名高いです。[ソース元1]

それで、しこたま集めた予算の賜物が、仮に喧騒の再現だとすれば極めて遺憾です。例えるなら変な事に税金を使われた様で。

しかもDLCでなく標準搭載ですよ。つまり定価の何%かが喧騒の再現に含まれる訳で、これは喧騒が嫌いな僕に対する侮辱です。

どうしても実装したければ、欲しければ1,000円くらいの有料DLCとし、その分の売上をHeyなどゲーセンに回す事を提案します。

これなら欲しい人だけが買えば良いし、それでアナタ方の大好きなゲーセンに貢献できるのであれば、win-winではないでしょうか。

もし誰もがゲーセンの喧騒を好きだと思って標準搭載したならば、それは間違いだし喧騒好きの信仰心を信じて良いと思います。

有料DLCになって怒る人は知らん(画像は「イラストエイト」より引用)。
 

 

5/7 まとめ ★

ゲーセンは人間の許容範囲を超える78db故に喧嘩などのトラブルが多く、うつ病など深刻な症状にも繋がるとされています。

パンデミック前ですら3ヵ月に1回以上いく客は14%、客単価は1,000円未満に留まる等、商業的にも大きな足枷と考えられます。

当のゲーセンとしても風営法やコスト的に対策が難しく、いかにゲーセンの喧騒が唾棄されて然るべきかが伺えます。

また過去にセガエイジス忍など、そんな喧騒の再現をドヤ顔でアピールするも、売上に繋がらなかった前例があります。

そこで僕は、喧騒の再現を1,000円くらいの有料DLCとし、その分の売上をHeyなどタイトー系列のゲーセンに回す事を提案します。

もし誰もがゲーセンの喧騒を好きだと思って標準搭載したならば、それは間違いだし喧騒好きの信仰心を信じて良いと思います。

本エッセイを読んだ貴方が、自分と異なる意見について考え、より有意義な人生を送れる切っ掛けとして頂ける事を望みます。

↓定価のうち何%かが喧騒だなんて聞いてない(画像は「イラストエイト」より引用)!
 

 

6/7 こちらもあわせてどうぞ

・『おやじ』より長生きしたVGF

本サイト8周年を振り返るエッセイです。本エッセイの内容は、ここから膨らませました。

・僕はタイトーでゲーセンを救おうとしていました

まだ僕がゲーセン側のつもりで居た頃、遮音性の高い筐体を武器にタイトーを志望したエッセイです。

・レイズアーケードクロノロジー

本エッセイを作る切っ掛けとなったオムニバスです。もし喧騒の再現がDLCだったら本エッセイは存在しませんでした。

・VGF掲示板

検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。

 

7/7 最後に

「ロケテストもどき」とは本サイトにおいて、期間限定で制作途中のコンテンツを公開する事です。

そろそろグラIII復活パターンが頭打ちとなりそうで次のネタに困っていた所なので1つネタを用意できて、ある意味で助かりました。

エッセイ「『おやじ』より長生きしたVGF」をベースに、近隣トラブル、人体への悪影響、客数と単価、風営法などを掘り下げました。

Yahoo知恵袋もソース元とした理由は、既にソース元としておいて無断転載禁止を掲げた、防音企業のサイトが存在する為です。

セガエイジスの売上のソース元を探すのが大変でしたが、それが構想むなしく終了した結論の洗練に大きく活きました。

メインテーマは4/7ですが3回、書き直しました。率直さを強調しつつも強制される感じや辛辣さは、むしろ抑えられたと思います。

岡本吉起が喧騒に否定的だったと仰ったインタビューにも触れる予定でしたが、尺が足りず、泣く泣く没としました。[ソース元1]

2023/02/28 正式公開

2023/02/18,19,20,23,25,26 ロケテストもどき実施

 

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