リアルアーケードPro.EX SE
本レビューで対象とする精通度:★★★★★
(本サイト、及び、本作を含む各ジョイスティックに精通)
所要時間:約4分(最低限) or 約6分(たっぷり) or 約9分(全て)
注釈の注釈
「専門用語(注1A)」(本文)
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注釈を読んでから、もう一度
「専門用語(注1A)」:注釈
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2004年に初登場した初代RAPを皮切りに据え置き機が発売される度に、それ用の新しいRAPが発売される機会が増えました。
ところが半年足らずで出て各店舗に流通したRAP3と対照的に、Xbox360用のRAP EXが出るまで実に2年半も掛かったのです。
そのRAP EXとてホリストア限定、ヘッドセット対応だが連射装置なし、RAP3より約4000円も高い三重苦でした。[ソース元1] [同2]
それでも待望の一品ゆえに品切れが続出するも、今度はXbox360のラインナップとのミスマッチが新たな課題となりました。
同時期のXbox360には良質な2D格ゲーやSTGが増え始め、それらに適すと評判なのがセイミツレバーです。[ソース元1] [同2]
よってセイミツレバー搭載RAPを要望されるも、同種の「初代RAP SE(注1A)」が全く再販されなかった為、売上が懸念されました。
そこで2009年、少数限定という形で遂に発売されたXbox360用セイミツレバー搭載RAP、それがリアルアーケードPro.EX SEです。
↓初代RAP SEから実に4年ぶりのセイミツレバー。
(注1A)初代RAP SE:PS1用。同時発売された三和電子のSAは3年後リニューアルされ2011年まで販売。[ソース元1] [同2] [同3]
目次
最低限の文章で済ませたい方には「★」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「☆」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。
それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。
目次より先に読んで頂いた項目です。
最新のジョイスティックと比べても色あせないRAP EX SEの魅力を解説します。
今となっては探し辛いRAP EX SEにまつわる歴史や、セイミツレバーの行く末を考察します。
これまでの解説から、本作がどんな内容で、どんな良さがあって、どんな方に向いているかを解説します。
文字通り、本作に関する、個人的な思い出話です。
本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。
本ページについての、あとがきです。
今となってはRAP EX SEは型落ちとなって久しいV4静音の、さらに型落ちである為、取り回しに難がある点は否めません。
400g余分に重く左右の取っ手やコード収納スペースがない為、持ち運び辛いです。また連射装置もありません。
それらを考えても、安めの価格でSteamでも使える点を差し引いてもRAP EX SEには、今なお手に取る価値があるのです。
セイミツレバーは他と比べても「重い、浅い、硬い」安定した操作感覚です。他のジョイスティックで使うには改造しかありません。
しかし、得てしてセイミツの取付が難しく、それなりのコストや負担を考えると改造せず最初から使える点は大きな強みです。
ブラスト配置にも注目です。ビュウリックス配置より人間の指に沿った、ノアール配置に近い感覚で右側のボタンを押し易いです。
ボタンはファストン端子で個別に繋がっているので比較的、交換し易いです。1万円以下ならSteam用としても申し分ないでしょう。
↓ただ既に他のレバーや配置に慣れ、それで問題ないなら、あえて買う必要なし。
RAP EX SEは少数限定ながら数回に渡って出荷が行われる等、ホリの予想を上回る売上であった、と考えられます。
ところが転売疑惑により2次出荷分の注文が途中で打ち切られ、最終出荷が抽選販売となる事件もありました。[ソース元1] [同2]
法か倫理か。今や社会問題と化した転売行為を巡る戦いは、その10年以上前の時点で既に起きていたのです。
ともあれ、これを機にホリは数年間、同種のセイミツレバー搭載RAPをPS3でも精力的に出し、STGを盛り上げる事となるのです。
しかし長くは続きませんでした。後継企画のシルバーガンスティックとRAP AX S+Gは、いずれも中止でした。[ソース元1] [同2]
片やRAP EX SEの流用、片や一見、割高な価格も原因でしょうが、この結果を受けホリは全くセイミツレバーを扱わなくなります。
今やHAYABUSAレバー一筋ですが、その操作感覚には、どことなくセイミツっぽさがあり、今なおDNAは受け継がれているのです。
↓シルバーガンスティックより前に新型のRAPVX SEが出ていた。
RAP EX SEはSteamでも使えるジョイスティックとしては、セイミツレバーとブラスト配置を兼ね備えた稀有なジョイスティックです。
セイミツレバーは「重い、浅い、硬い」安定した操作感覚でSTGに向き、それを改造せず最初から使える点は大きな強みです。
ブラスト配置はビュウリックス配置より人間の指に沿った、ノアール配置に近い感覚で右側のボタンを押し易いです。
ボタンはファストン端子で個別に繋がっているので比較的、交換し易いので、中古でも長く使っていける事でしょう。
一方で、型落ち故に取り回しに難があり、連射装置もない為、上記にピンと来ないのならば、さほど優れた製品でもありません。
それでも商業的な事情で同種のジョイスティックは極めて少なく、その中でも安めなので、1万円以下なら申し分ないでしょう。
以上より、RAP EX SEはXbox360やSteamのSTGが好き、セイミツレバーとブラスト配置こそ至高、という方にオススメです。
↓未だXbox360本体でしか遊べないSTG等も少なくない。
デススマイルズ等のSTGに備えてXbox360を買った頃、ちょうどRAP EX SEが出た為せっかくだから、と思って注文しました。
その後、例の転売疑惑で抽選販売となったのでギョッとしましたが、事前に注文すればOKという訳で無事に届いて、ひと安心。
ゲーセンでは三和レバーばかりでしたが、すんなり馴染めました。筐体の安定感も素晴らしい。ほとんど動かないですからね。
ただ、PS2で愛用してきた4000〜5000円のハイパースティックPSや鉄拳4スティックと雲泥の差、とまでは思いませんでした。
確かに、それらより高品質である一方それらより掌を置くスペースが小さい点もあり、1万円以上分の価値を見出せなかったです。
思えば高価な部品と筐体に加え、改造などで長く快適に使え得る、柔軟性と拡張性の高さが1万円以上たる所以なのでしょうね。
その域に僕は達していませんがRAP EX SEは僕のXbox360人生を共にした名機に変わりなく、使う度にノスタルジックになります。
↓クイックリリースコネクター搭載で足を引っかけても安心、かも。
タイトル通りVSHGの天板を開け、ボタンを交換するまでのエッセイです。その過程でRAP EX SEの天板のネジにも触れています。
・デススマイルズ
Steamでも出た横スクロールシューティングです。魅力的なキャラや世界観、左右に撃ち分ける珍しさ、低難度など高品質です。
Steamの他、PS4等でも使える静音ジョイスティックです。静音の中ではセイミツレバーに近い操作性なので、苦情対策するなら。
検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。
「ロケテストもどき」とは本サイトにおいて、ゲリラ的に期間限定で制作途中のコンテンツを公開する事です。
今回の、その他レビューは別の物にする気マンマンでしたが、いざ書き始めると上手く、まとめられず保留を余儀なくされました。
急きょ別のコンテンツに差し替える事となり、RAP EX SEの相場が安めでSteamで使えると分かった為、制作に踏み切りました。
今からレビューするからにはソース元の捜索に時間を掛けました。色々と当時の事を思い出して感慨に耽った物です。
文章量が少なく星5つ、という点を考えても、ほぼ1日で「4/7 まとめ」まで完成させられました。想定を遥かに上回るペースでした。
ロケテストもどき後、冒頭で注釈した初代RAP SEに関する検索結果がコロコロ変わって理解し辛くなった為、大きく修正しました。
思い出話には当時のブログ記事、ジョイスティックの二極化などのネタもありましたが、関連性や余韻を考えると今が最適かと。
諸事情により、一部の画像を差し替えさせて頂きました。暗く見辛くなったと感じられるかも知れませんが、ご容赦ください。
2021/11/23 一部の画像を差し替え
2020/12/13 正式公開
2020/12/01〜04 ロケテストもどき実施