レミングス パズルアドベンチャー
本レビューで対象とする精通度:★★★★☆
(本作を除く各ゲームに精通)
所要時間:約5分(最低限) or 約30分(たっぷり) or 約37分(全て)
注釈の注釈
「専門用語(注1A)」(本文)
本文で↑を押すと注釈を読めます。
注釈を読んでから、もう一度
「専門用語(注1A)」:注釈
↑を押すと、本文に戻れます。では下の本文を、どうぞ。
1991年にレミングスを出す前のDMAデザインとPsygnosisは、シューティングゲームに定評のあるゲーム会社でした。[ソース元1]
それに登場するAT-ATの様な敵キャラから小人に主役が変わり、彼らが爆発するアニメーションが企画の原点です。[ソース元1]
小人はレミングに生まれ変わり最大100体の活動、地に足ついた愛くるしくも、いじらしい動き、そして笑える程に悲惨な死に様。
くすぐられる庇護欲、並びに、それと真逆の嗜虐心を満たすブラックユーモア、そしてパズルゲームとしての入り込み易さと奥深さ。
これらが大ウケして2000万本を売り上げるも、旧Psygnosis閉鎖もあってかPS3版を最後に、新作が出ませんでした。[ソース元1]
しかし12年後の2018年、遂にスマホ向けF2Pとして新作が出たのです。それが「レミングス パズルアドベンチャー(注1A)」です。
30代以上の男女や20代女性を中心に500万DLを記録しシリーズ30周年を迎える等、復活を印象づけるのです。[ソース元1] [同2]
↓荒れ果てた数多の惑星を楽園に作り変えるのだ。
(注1A)レミングス パズルアドベンチャー:本レビューで解説。スマホ向けとしては唯一のレミングス公式ゲームである。
目次
最低限の文章で済ませたい方には「★」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「☆」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。
それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。
目次より先に読んで頂いた項目です。
2022年現在、バグで文章が出ないチュートリアルで分からない点などを解説します。
初代レミングス自体の面白さと、それが如何にレミングススマホでも健在か考察します。
スタミナ制がらみのルールが、いかにゲームを面白くしているか考察します。
ゲーム中、仲間に出来るトライブと特別なステージが、いかにアーケードゲームらしいか考察します。
無料でも、そうでなくても解決できない不満点から、適切な遊び方を考察します。
これまでの解説から、本作がどんなゲームで、どんな良さがあって、どんな方に向いているかを解説します。
文字通り、本作に関する、個人的な思い出話です。
本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。
本ページについての、あとがきです。
2022年現在、バグにより文章が全くと言って良いほど出ませんが、下の青い所を押せば進みます。オープニングを経て開始です。
上に出る動画の通りマスや指示を押せば「レミング(注2Aa)」は落下傘、階段、ブロック掘り、そして通せんぼでゴールへ歩きます。
水色の丸い液体は「エネルギー(注2Ba)」であり、マスに指示を置くのに必要です。レミングが通る前に指示を押すと取り消せます。
通った後でも取り消せますが、それでは消費したエネルギーが戻りません。クリア時に残った指示の分はエネルギーが戻ります。
階段を高く作る場面では落下傘を勧められますが、それよりも階段を作っている最中のマスで通せんぼするのが無難と言えます。
その際、誤って爆弾を押してしまうと5秒後に階段ごと自爆してしまいますが、すぐに、そのレミングと矢印を押せば解除できます。
通せんぼの後、矢印を間違えても、すぐ同じマスで通せんぼか右向きに階段を置く等すれば助かります。試して損はありません。
↓下の早送りボタンで早送り出来るが不備がないか要注意。
4つのステージをクリアした後、カメラでない方の青い所を2回と×印を押したら、左上の歯車、日本語、ENGLISHの順に押します。
すると、これまでロクに表示されなかった文字が表示される様になります。日本語、中国語、韓国語でなければ何でも良いです。
右上の宇宙船を押すと、×印で出てきた宇宙船の内容を改めて確認できます。その日にクリアし続けて貰える報酬の一覧です。
他にも色々ありますが、まずは右下のPLAYを押しましょう。ここからはノルマ以上の「レミング(注2Ab)」を救えなければ失敗です。
失敗すると最初に使った、お助けアイテムと、指示で消費した「エネルギー(注2Bb)」が無駄となるので、なるべくクリアしましょう。
ただ、エネルギーだけなら青い保険アイテムを使えば失敗しても消費した分すべて戻ります。なおクリアしても保険は戻りません。
クリアして一定数のレミングを救ったり新しいトライブを得たりして経験値を多く貯めると、1回だけ30分エネルギー無限となります。
30分とは現実の時間であり、アプリを終了した時点で無限は強制終了となります。フル活用すべく事前に排泄や充電をしましょう。
↓レベル4の指示を爆弾から変えると楽しい。ただ有料の指示を買わない様に。
(注2Aa)レミング:実在する同名動物の迷信を元とした小人。指示がない限り、どこまでも歩き危険地帯に突入して死んでしまう。
(注2Ab)レミング:上記2Aaを参照。登場して早々、高さ3マス以上から落下するステージも。よく見て落ち着いて落下傘を置こう。
(注2Ba)エネルギー:スタミナ制。指示を置く度に基本1ずつ消費。4分で1回復し、最大60まで貯まる他、消費を0にするアイテムも。
(注2Bb)エネルギー:上記2Baを参照。レベル4の指示は1マス斜め下に滑空。時間短縮、柔軟な移動、落下傘がわりと実に万能。
この様に「レミングススマホ(注3Aa)」は初代レミングスを大胆にアレンジしつつも、その面白さは決して損なわれていません。
初代は全体的に高難易度ながら解法を考えるパズル性と、シビアな知識や技術を要するアクション性のバランスが秀逸です。
ある時は忙しなく役割分担し、またある時は1体だけ先行して道を切り拓いた末、ぞろぞろゴールへ行くのを眺めるのが快感です。
レミングススマホも同様です。ただマスに指示を置くだけでも良いですが、知識や技術があれば、より効率よく事を運べるのです。
例えば足元のブロックを掘った後、左右どちらかに進みます。右向きの「レミング(注3Ba)」は右に、左向きなら左に進みます。
ここで重要なのが、指示を受けてブロックの真ん中まで歩いてから掘る点と、掘る直前に向いていた向きに進む点です。
つまり、掘らせたいブロックの真ん中をレミングが越えた直後に指示する事で、逆方向へ進ませられるのです。これは大きいです。
↓余計な指示の削減、トラップ回避、時間稼ぎと恩恵は数知れず。
また落下傘を使う時、落ちる前に「レミング(注3Bb)」が居た縦軸に置くか、落下地点の近くに置くか、でも大きく変わってきます。
前提のルールとしてレミングが高さ2マス以内から降りると、少し進んだ所に着地します。多分3マス以上でも着地地点は同じです。
距離的には僅かな差ですが、これで1体が「串刺しトラップ(注3Ca)」を越えられるか否かを左右する程の、大きな差が生じます。
一方、これが災いして落下中に進んだ所に重なって死んでしまうトラップもある他、そもそも落下が速くて不都合な時もあります。
そこで落下傘をレミングが居た縦軸に置く事で少しも進ませず、かつ、ゆっくり降ろして前述の不都合にも対応できるのです。
他にも、うまく階段を作って各種トラップを無力化するとか、ブロックを壊す一部のトラップを逆用して手間や指示を省くとか。
ステージ開始直後、目押しで2体目に通せんぼして1体だけ先行させるとか、初代レミングスにも負けない奥深さがあるのです。
何より初代のスタッフが好きだと胸を張る、忙しない役割分担や1体だけ先行する「ヒーロー」ぶりは健在なのです。[ソース元1]
↓2022年現在、「レミングススマホ 攻略」で検索すると幸せになれる。
(注3Aa)レミングススマホ:「レミングス パズルアドベンチャー」の俗称。本レビューで解説。レミングスPAでは検索にヒットせず。
(注3Ba)レミング:実在する同名動物の迷信を元とした小人。指示がない限り、どこまでも歩き危険地帯に突入して死んでしまう。
(注3Bb)レミング:上記3Baを参照。ちなみに落下傘と異なり滑空の指示は、最低でも1つ下の縦軸に置かないと無視されてしまう。
(注3Ca)串刺しトラップ:侵入すると時間差でマス内のレミングを処刑。上から降りて階段で無力化する際、早送りすると死ぬ事も。
前々項でも触れた通り、「レミングススマホ(注4Aa)」は指示する度に「エネルギー(注4Ba)」を消費するスタミナ制です。
初代レミングスではステージごとに指定された使える指示の種類や回数、制限時間、そして救出ノルマに沿った術が必要です。
それに対してレミングススマホは常に5つ好きな指示を持っていけて、エネルギーの限り何回でも指示を出せて時間も無制限です。
そんなヌルゲーなどレミングスと認めない、という方も居るでしょうが、裏を返せば初代よりも取っ付き易くなった事を意味します。
また前述の通り知識や技術、閃きの他、ブロックが壊れる前に急いで指示する時間との勝負でエネルギー消費を減らせます。
ゲームを進める度に、ステージクリアに必要なエネルギーが増える傾向にありますが、だいたい25くらいあれば大抵は十分です。
残りもカツカツで、時に少数の「レミング(注4Ca)」を犠牲にしなければクリアできない無常観は正しくレミングスの、それなのです。
↓あと1回だけ指示できれば…、という時は回復まで待つのも手。
スタミナ制と言うと十分に貯まるまで待たなければならない印象だと思いますが、むしろ積極的に遊ぶ方が確保し易いです。
全員の「レミング(注4Cb)」を救うとルーレットを回せて、「エネルギー(注4Bb)」回復や消費を抑えるアイテム獲得のチャンスです。
今の残りエネルギーで足りるか分からない時は保険アイテムを使えば、エネルギーを無駄にせずカツカツのスリルも楽しめます。
また保険より割高ですがゲーム内通貨でエネルギーを30回復し、続行も可能です。保険でないアイテムを使った時は、こちらで。
広告を流しても良いなら追加でルーレットを回せます。稀に広告エラーで追加分を獲得できず、アプリの再起動が必要ですが。
続けて遊んでいると広告で、ほぼ確実にエネルギーを10回復できる機会があります。残りが少ない程、その機会も増えます。
つまり残りエネルギーが足りない時でも、すぐステージを失敗し続ければ、無料かつ短時間で、多少エネルギーを稼げる訳です。
1日1回だけ広告で回せるルーレットもあります。15分エネルギー無限は全快も兼ねているので、残りを0にしてから回しましょう。
↓無限が当たったら15分間、腹を括ろう。
何より注目すべきは「エネルギー(注4Bc)」消費を抑えるアイテムです。これを使えば指示に消費するエネルギーを0に出来ます。
例えば落下傘のアイテムを使うと、そのステージに限り落下傘で消費するエネルギーが0となり、無限に落下傘を置けるのです。
1度に複数まとめて使う事も出来ます。うち階段は貴重ですが他の3種でも、まとめて使えば消費が普段の半分ほどで済みます。
それこそレミングスに対する冒とくだ、と憤慨する方も居るでしょうが、これはこれで普段と違った戦略性が生まれるのです。
ステージにも、よりますが通せんぼのアイテムで気軽に初代さながら、疑似的な一時停止と入念なステージ観察が出来ます。
また複数、考えられる解法のうち普段なら非効率的な解法でも、アイテム次第で最も消費を抑えられる最適解となる事もあります。
一方、後で手に入る滑空など便利な指示に対応したアイテムはなく、それに頼りっきりなプレイヤーに改めて基本を問う一面も。
この様に消費を抑えるアイテムは、易しくしつつ戦略性アップ、という相反する要素を両立し、より長く楽しく遊べる秘訣なのです。
↓階段を除き、全く使わずに居ると100個くらい貯まる程だ。
以上より、「レミングススマホ(注4Ab)」の「エネルギー(注4Bd)」は足枷どころか、むしろレミングスらしい面白さを引き立てました。
不慣れでもエネルギーを多く使ってクリアし易く、慣れれば知識や技術、閃き、そして時間との勝負で節約できる余地があります。
残りがカツカツの時のスリルや無常観、消費を抑えるアイテムによって変化する最適解など、戦略性にも大きく寄与しています。
アイテムによる事前のリスクヘッジや全員救出した時のルーレット、広告により無料でも十分な量のエネルギーを確保できます。
ところでレミングススマホでは午前0時からログインし、日を跨ぐ前に決められた回数のステージをクリアして報酬を得られます。
3段階あり全て得るには実に20〜30ステージのクリアが必要ですが平日は、ともかく休日なら前述の確保で夢ではない事でしょう。
余談ですが、より長く遊ぶ為の上達、更に遊ぶ為のゲーム内通貨、失敗のリスクと、どちらかと言えばアーケードゲーム風です。
ある意味、未発売のアーケード版レミングスから、およそ四半世紀ぶりのリベンジ達成と言えなくもないのです。[ソース元1] [同2]
↓翌日、何を追加で貰えるか不明。30分エネルギー無限じゃなくて逆に、ホッ。
(注4Aa)レミングススマホ:「レミングス パズルアドベンチャー」の俗称。本レビューで解説。レミングスPAでは検索にヒットせず。
(注4Ab)レミングススマホ:上記4Aaを参照。まだ遊び足りなければ有料の15〜120分エネルギー無限やサブスクも検討されたし。
(注4Ba)エネルギー:スタミナ制。指示を置く度に基本1ずつ消費。4分で1回復し、最大60まで貯まる他、消費を0にするアイテムも。
(注4Bb)エネルギー:上記4Baを参照。運よく(悪く?)15分エネルギー無限が当たったら、贅沢に使って短時間でクリアし続けたい。
(注4Bc)エネルギー:上記4Ba,4Bbを参照。一時停止でステージを見渡せない分、その場その場のアドリブ力が必要と言える。
(注4Bd)エネルギー:上記4Ba〜4Bcを参照。1日で20〜30回クリアできなかった場合、貰えない分を一律410円で買う事も出来る。
(注4Ca)レミング:実在する同名動物の迷信を元とした小人。指示がない限り、どこまでも歩き危険地帯に突入して死んでしまう。
(注4Cb)レミング:上記4Caを参照。救出したレミングの数を倍にするアイテムを使い、クリアすると少ないステージで次に進める。
よりアーケードゲームらしさを感じさせる要素に、2段階のトライブ収集があります。まずルーレットや広告などで卵を取ります。
取った卵を触ると、なんと新しいトライブの「レミング(注5Aa)」が仲間になるのです。どれも個性的な外見で可愛らしいです。
卵には緑、青、紫、オレンジの4色があり、緑に近い色ほど取り易く、その時でも稀に青や紫などのトライブが出る事もあります。
既に仲間のレミングが出た時は広告で、もう1回とれる他、また被っても一定額のゲーム内通貨がピギーバンクに貯まります。
貯まった分は有料で買い取れます。2段階に値上がりしますが限界まで貯めれば直接ゲーム内通貨を買うより格段に、お得です。
よほど運が悪くない限り、根気よく広告などで卵を取り続ければ無料でも9割くらい仲間に出来ますが、オレンジだけは困難です。
1体だけならゲーム内通貨でオレンジの卵を取れば良いので、残りの3体を確実に取るなら660円で済む分、良心的と言えます。
↓かつては珍妙な和訳も魅力的だったが…。
仲間にした後に必要なのがチケットです。これは広告では取れず無料で取れるかは、ある程度の運と労力に左右されます。
最大5枚まで持てますが、それを超えて取った分は捨てられます。「エネルギー(注5Ba)」等も考えると2枚以下に留めるが吉です。
トライブとチケットが揃って挑める特別なステージは、全員救出がノルマで、かつ爆弾を含む初期の指示しか使えません。
言うまでもなく爆弾で自爆させた時点で失敗です。実に意地悪ですが、その代わりに指示でエネルギーを全く消費しません。
それを前提とした難しめのステージ構成が見所です。その象徴が、「レミング(注5Ab)」の入場を歓迎する数々のトラップでしょう。
地に足つく前か1マス歩いた所で、テキパキと多くの指示を出せなければ秒殺され、続くレミングは文字通りの門前払いなのです。
また本筋では、かなり後の方で出て来る対処が難しいトラップも、いち早く出て来る等、概ねクリアは一筋縄では行きません。
加えて失敗してチケットが無駄になる苛烈さがアーケードゲームらしさの所以です。それ故にクリアした時の見返りも大きいです。
↓一方、本筋より簡単なステージもあり落差が激しい。
クリアして回せるルーレットに階段、トラップ排除、「エネルギー(注5Bb)」20回復と、豪華なアイテムがあるのは序の口です。
今のトライブを4つクリアする度に、任意のタイミングで宝箱を開け、更なる報酬を得られるのです。たまにエネルギーもあります。
何より蘇生アイテムに注目です。これは本筋で失敗した時に使うと無限に「レミング(注5Ac)」が復活するバランスブレイカーです。
それ故に、たとえ有料でも不定期のキャンペーン時にしか買えず、まして無料で得られる機会は実質この時だけの貴重品です。
いま仲間のトライブを全てクリアしたら、過去のトライブにも目を向けましょう。いずれもプレイヤーに不利な条件を課して来ます。
その中ではポータルマッドネスと言って、ワープ先がランダムとなる条件は、概ね通せんぼで対策できる分、楽な方と言えます。
そうしてクリアするとルーレットに加え、メタルスライム並に多く経験値を得られる大盤振る舞いで、レベル上げが大きく捗ります。
いま仲間のトライブも1ヵ月で過去の物となります。その前にクリアしておく事は、後のレベル上げに備えた予習でもあるのです。
↓一定のレベルまで上がった時だけ挑めるステージも。
以上より、「レミングススマホ(注5Ca)」のトライブ収集は内容的にもビジネス的にも、アーケードゲームを思わせる要素です。
運よく無料で9割ちかく仲間に出来ても、なかなか残りの1割を出来ない点に、かえってコレクター精神を掻き立てられる事でしょう。
毎月イチから、やり直しですが、最もレア度の高いオレンジ4体を仲間にするのに月660円+αなので、絶妙な金額と言えます。
特に収集癖のない方でも、仲間にした分だけ多くの特別なステージに挑めて、それなりの報酬を得られる点には惹かれる筈です。
難易度の落差こそ大きいですが、無限の「エネルギー(注5Bc)」を活かした難しめのステージ構成は、やり応えが大きいです。
それに必要なチケットは無料では取り辛く、失敗すれば無駄になるので、闇雲に何度も挑めない点も、またアーケードっぽいです。
これは賛否あるでしょうが、入念な仮説やイメトレを重ね、実質お金を賭けた緊張感の中クリアした時の達成感は、ひとしおです。
なお基本的にクリアしたステージに二度と挑めません。真にアーケードらしい体験とは、あるいは一期一会の儚さかも知れません。
↓先にエネルギーを空にしてから宝箱を開けよう。
(注5Aa)レミング:実在する同名動物の迷信を元とした小人。指示がない限り、どこまでも歩き危険地帯に突入して死んでしまう。
(注5Ab)レミング:上記5Aaを参照。トライブを仲間にするとレミングの外見が変わるが、それによる性能の違いはない。
(注5Ac)レミング:上記5Aa,5Abを参照。なお蘇生アイテムを使っても、ゴールまでの道を作れなくなる「詰み」の危険性には注意。
(注5Ba)エネルギー:スタミナ制。指示を置く度に基本1ずつ消費。4分で1回復し、最大60まで貯まる他、消費を0にするアイテムも。
(注5Bb)エネルギー:上記5Baを参照。トライブに挑む前に最低でも半分ほどエネルギーを使っておくと、無駄にせずに済む。
(注5Bc)エネルギー:上記5Ba,5Bbを参照。ちなみにチケットは一律410円で満タンまで買える。エネルギー諸共、空にして買おう。
(注5Ca)レミングススマホ:「レミングス パズルアドベンチャー」の俗称。本レビューで解説。レミングスPAでは検索にヒットせず。
この様に「レミングススマホ(注6Aa)」は実に面白いゲームですが、進める度にチグハグなビジネスモデルが目に付く様になります。
広告だけでは儲からないのか、時たま無料では極めて面倒か、そもそもクリアさせる気を感じられないステージに出くわします。
かなり高い所のハテナブロック等を壊さないとゴールが開かない時、階段の積み上げが極めて面倒で詰みの危険性も高いです。
そこで運営が、しつこく宣伝してくる「ロケット(注6Ba)」を買えば、階段ナシで4発中2発を真上に放ち、1個ブロックを壊せます。
しかし、これは呪われた装備なのです。「エネルギー(注6Ca)」消費が5と最大で、これを使う方が安上がりの場面は極めて稀です。
安上がりだとしても、もう2発は真上なのか横に逸れるのか分からず、運が悪いと余計なブロックまで壊してしまい余計に困ります。
そして以後、ほぼ永続的にロケットか自爆の指示を強制的に持たされます。色的に通せんぼと間違え易く、まさに呪いなのです。
↓恐らく最もロケットが輝く場面だが、割に合わな過ぎる。
一応レベル21となれば、それなりに役立つ指示を得られて、ようやく呪いが解けて報われますが、余りに時間が掛かり過ぎです。
そこでレベルを8か15まで上げてから「VIP(注6Da)」になれば、VIP限定の便利な指示を得られて、呪いを解ける様になります。
特にレベル15の指示は前述したクリアさせる気ないステージ、つまりレーザートラップ等の配置が理不尽なステージに必須です。
それらさえも不要なら、VIP限定の指示を付けた状態でアプリを終了し、次に付け直さない限り外せます。つまり指示が4〜5つに。
無料では全く外せなくて、早めに便利な指示に変えられるVIPでは限定的ながら外せる。そんなチグハグさは、まだ序の口です。
また「エネルギー(注6Cb)」や蘇生アイテム、チケット等の大盤振る舞いで、平日でも難なく20〜30回クリアを狙える筈です。
更にトーナメントと言って1〜3日で救った「レミング(注6Ea)」の数で1位となり続け、2つ蘇生などを得る事も夢ではないでしょう。
まさにVIP待遇である一方で、そこまでガッツリやり込みたい訳でない方には過剰供給で、価格に対し納得いくとは言い難いです。
↓レベル15の指示と階段の組み合わせでレーザーを封印。
「VIP(注6Db)」になる方の中には、蘇生アイテムで強引にクリアするのを良しとせず、純粋にパズルを楽しみたい方も居る筈です。
つまり蘇生を使いたくなくてVIPになるとしても、たくさん蘇生を渡される訳です。サービスとしてチグハグと言わざるを得ません。
確かに蘇生があれば、やり直しの手間が省けて便利ですが、その前に踏ませて然るべき段階が全く用意されていないのです。
トラップ排除アイテムで排除できるのは1つだけで、しかも自分で選べないので、よほど運が良くない限り焼け石に水です。
中には明らかに、このアイテムを無力化する為だけのダミートラップも存在する等、これでもかと運営の悪意が滲み出ています。
それとは別に、「レミング(注6Eb)」とゴール、特定のブロックに対応した色を与えられたステージや暗闇のステージも厄介です。
事前に色を識別するアイテムも暗闇を照らすアイテムもなく、たとえVIPでもチマチマとした面倒な作業からは逃れられないのです。
この様に過剰な面倒か、やり甲斐も何もない蘇生を強いる極端さは余りにチグハグで、パズルを舐め過ぎだとしか思えません。
↓蘇生した挙句、詰みに陥ると最悪。
レベルアップで4回ある2時間「エネルギー(注6Cc)」無限も考え物です。これはストック出来ず、強制的に発動してしまうのです。
ましてレベル20で初めて「VIP(注6Dc)」になると4×2=8時間も無限です。2時間でも辛いのに、これでは褒美でなく拷問でしょう。
仮に褒美だとしても、20〜30回クリアで1日分の報酬は打ち止めです。1時間あれば十分なので、むしろ損した気分となります。
損と言えば、無限の最中はルーレットでエネルギー回復を当てても何も起きません。つまりハズレが生じる点もチグハグです。
たまに得られる卵、複数回クリアで得られる報酬を受け取る演出の最中でも残り時間が減ります。 次の星へ行く時も同様です。
無限ループに陥ったら機内モードで進めますが、その間も残り時間は減ります。未だに修正しない怠慢さは悪質です。[ソース元1]
挙句、無限の最中にアプリを終了させた時点で無限も終わるのです。開始直後に何らかの理由で落ちたら目も当てられません。
過剰なエネルギー供給の割には雑な処理、すぐ打ち止めの報酬と、チグハグさが原因で却ってストレスなのは何とも皮肉です。
↓うっかり右を押すと追加分はナシ。スタッフは全員、左利きなのか?
以上より「レミングススマホ(注6Ab)」は出費を促す諸々の要素が悉くチグハグで、どの層にも不満が残るビジネスモデルです。
無料で十分な層には面倒でクリアさせる気ないステージが、その対策だけ欲しい層には不要な過剰サービスによる割高感が。
そして全て欲しくてガッツリやり込みたい層には1日分の報酬の渋さが、ゲームを長く遊ぶ上で致命的な不満点となっています。
そこで不満の出にくい遊び方は恐らく、レベル8で1年「VIP(注6Dd)」になり、終わったらアイテム等を使い切って引退する事です。
まず無料でレベル8まで飽きずに遊べたかが、VIPになるべきかの判断基準です。もし飽きたら、それ以上のプレイは無駄です。
飽きずとも、このまま無料で続ければストレスが溜まる一方です。そこでVIPになりストレスを減らし1日20〜30回クリアするのです。
20〜30回クリアしたら、その日は遊ばないと割り切れば長続きし、1年ためたアイテム等を使い切る頃には十分、満足でしょう。
ちなみに、お金より時間の方が大事だと思うなら、VIPと一緒に「ロケット(注6Bb)」も買うと、より快適で時間短縮に繋がるのです。
↓レベル8の指示でホバリング中。滑空や落下傘と併用し飛び回れ。
(注6Aa)レミングススマホ:「レミングス パズルアドベンチャー」の俗称。本レビューで解説。レミングスPAでは検索にヒットせず。
(注6Ab)レミングススマホ:上記6Aaを参照。実際の効果や消費エネルギーなど、指示の動画で分からない難点があり、サギ臭い。
(注6Ba)ロケット:410円で買える指示。ブロックだけでなく1発で階段も壊せるので、思わぬ詰みから脱する可能性も、無くはない。
(注6Bb)ロケット:上記6Baを参照。レベル8でVIPになってから買えば、1つ多く指示を持てるメリットが大きく、また外す事も出来る。
(注6Ca)エネルギー:スタミナ制。指示を置く度に基本1ずつ消費。4分で1回復し、最大60まで貯まる他、消費を0にするアイテムも。
(注6Cb)エネルギー:上記6Baを参照。VIPで消費を0にするアイテムも取りまくれて使わなくなるので、どんどん貯まり持て余しがち。
(注6Cc)エネルギー:上記6Ba,6Bbを参照。無限の最中にチケットが満タンになると、どちらかをフイにしなければならず大損。
(注6Da)VIP:最安値1年5,200円のサブスク。エネルギー最大値120、広告ナシ、レベルアップの度に報酬ぞくぞく。サクサク遊べる。
(注6Db)VIP:上記6Caを参照。蘇生アイテムの手持ちに関わらず1日1回、蘇生する権利を与えられるので使わないと損。
(注6Dc)VIP:上記6Ca,6Cbを参照。レベル8でVIPになれば重複の心配なし。指示といい、レベル8からVIPを前提とした節がある。
(注6Dd)VIP:上記6Ca〜6Ccを参照。必ず2回ルーレットを回せる分チケットも貯まり易く、むしろ無料プレイより安上がりかも。
(注6Ea)レミング:実在する同名動物の迷信を元とした小人。指示がない限り、どこまでも歩き危険地帯に突入して死んでしまう。
(注6Eb)レミング:上記6Daを参照。下へ掘りに行かせる時、赤に対応したレミングを行かせるのは文字通りの赤信号かも。
「レミングススマホ(注7A)」は初代レミングスが持つ可愛さと面白さを、上手くスマホ向けに落とし込んだ唯一の公式ゲームです。
任意のマスに指示を置くルールとなり、「エネルギー(注7B)」の限り何度でも好きな指示を出せるので、取っ付き易くなっています。
それでいて長考や技術介入でエネルギーを節約し、1体のヒーローに道を切り拓かせ、ぞろぞろゴールへ導く「らしさ」は健在です。
エネルギーや失敗のリスク、毎月のトライブ収集と挑戦に掛かるコストから、結果的にアーケードゲーム風味なのも魅力的です。
一方で進める程、理不尽なステージと、有料で取れる対策の欠陥や割高感など、チグハグさにストレスが溜まる様になります。
そこで、まずレベル8まで無料で遊び、飽きなければ1年「VIP(注7C)」となり、アイテムを使い切ればストレスを減らせる事でしょう。
以上より、レミングススマホは「レミングス」という単語が懐かしい、可愛く奥深いスマホゲームをしたい方にオススメです。
↓あくまでトライブ目当てなら、却って頑張り過ぎない方が良いかも?
(注7A)レミングススマホ:「レミングス パズルアドベンチャー」の俗称。本レビューで解説。絶対にレベル8まで有料の指示を買うな。
(注7B)エネルギー:スタミナ制。指示を置く度に基本1ずつ消費。4分で1回復し、最大60まで貯まる他、消費を0にするアイテムも。
(注7C)VIP:最安値1年5,200円のサブスク。レベル8と15で便利な指示を得られ、広告ナシなど快適に遊べる要素や報酬が続々。
幼少期と中高生の時にスーファミ版の初代レミングスにハマるも、半分もクリア出来ず挫折した苦い経験があります。
それきり、まともに初代や続編を遊ぶ事はありませんでしたが、それでも僕には特別なタイトルとして記憶に刻まれていました。
時は流れ2019年、ふとレミングスを検索すると2つの記事が目に付きました。1つは度々ソース元とした開発者の講演です。
もう1つこそ、レミングススマホの存在です。コレジャナイ等と言われますが、かつて初代に挫折した僕には待望のタイトルでした。
確かに、かなり様変わりは、しました。ただ僕の中ではレミングスは、1体が道を切り拓き、皆ぞろぞろゴールへ行くイメージです。
なのでレミングススマホが、それを、しっかりと継承していると感じて感動しました。ゴールインの、やかましさ。これですよ、これ。
残虐表現もレミングスの華ですが、生々しい血痕が残るのは少々やり過ぎかと。自爆のポーズが初代に忠実なのは良いですが。
↓いきなり転落死を見せつけるのは、さすがに問題だったか。
ゲーム自体は凄く気に入って、かなり熱心に遊びましたが、うかつにもロケットを買ってから、その熱は徐々に冷めていきました。
効果の動画だと3発、真上に撃っていて有用かと思いきや…。横に逸れる事もエネルギー消費5も伏せられて騙された気分です。
しかも外せない始末。何度このせいで操作ミスした事か。330円も払った結果、むしろ不便になった事で怒り心頭でした。
都合の悪い事実を意図的に伏せた悪質な詐欺だ、とgoogleplayに訴えて返金して貰えましたが、ロケットは残ったままです。
せめて、これでトラップを壊せれば良かったのですがね。なまじ、ごく稀に役立つので持って行かざるを得ないのが腹立たしくて。
なおVIPはと言うと、例の2時間エネルギー無限で逆に入る気になれず、理不尽なステージに苦しむ茨の道を余儀なくされました。
エネルギー自体は無料でも事足りるので、もっと遊べますよ、とか言われても困るんですよね。その分まで払わされる訳ですから。
サポートに2回、日本語と簡単な英語で送った苦情も虚しく改善の兆しがなく、日本語まで表示されなくなって絶望しましたね。
↓右下のレーザー消すのに、いくつトラップ排除をゴミにしたか…。
この際なのでトーナメントにも触れましょうか。これも頑張った結果、却ってガッカリさせられましたね。
数日のうちに救ったレミングの数を競うのは、まあ面白かったと思いますよ。1位になる度に昇格する点にも割と燃えました。
わざと1体、死なせてから次のステージで救った数を倍にして荒稼ぎするブラックさは、レミングスっぽいとは思いませんか。
ただ、あくまでレミングの数なので、レミングが少ない星でエントリーしても、スタートラインにも立てないのが辛かったです。
かと言って、どこで最大の50体が出るか分からず、エントリーしないで居るのも、それはそれで報酬的に損と、どっちつかずです。
挙句、頑張って最高段位に上げた所で、また1位にならないと何の意味もないのです。むろん段位が上がる程、競争も熾烈です。
なお原則として降格する手段がなく、下手に昇格すると手堅く2〜3位でチケットを得る事すら難しくなる点は、何とも皮肉ですねぇ。
ロケットと言い気を良くして入れ込む度にガッカリさせられますね。適当な所で1位争いから降りるべきと学ぶ頃には手遅れでした。
↓広告で35体ズルした分は、トーナメントに反映されないので注意。
とまあ、チグハグな運営をボロクソに書きましたが、それでも僕にとってレミングススマホは最もハマり出費したスマホゲームです。
やっぱりね、僕みたいなレミングスの落ちこぼれには、アーケードゲームっぽさも含めレミングススマホの方が性に合っています。
エネルギーを多く使えば楽で、空になったらハイ終わり、という所に奇しくもイシターっぽさ、親近感を感じましたね。
僕はゲー募録と言って、1回あそぶ度にゲーセンみたく1円ずつカウントして募金しているので、なおのこと相性が良かったですね。
なおゲーセンみたく、と言ってもトライブをクリアできた時は次回のカウントを免除する等、柔軟に決めて楽しんで行った物です。
レベル21で、またウクレレ弾ける様になったし終わりで良いんじゃない、と思いつつも惰性ながら最大のレベル25まで行きました。
レベルで解禁されるトライブも全てクリアして1週間VIPになり、心残りはアイテムを余らせた事とクリアし損ねたステージくらいです。
写真とり忘れましたが、真横に4個ハテナブロックがあり上から岩が落ちるステージとか、未だに脳内で繰り広げられるんですよ。
↓代わりにシンクロナイズド階段が美しいステージでも、どうぞ。
・スチールワーカー
インベーダー基板で作られたアーケードゲームです。勝手に歩く作業員に道を作ってやる点に、レミングスの源流を感じられます。
思い出話で触れたアーケード用アクションRPGです。出費して遊ぶ度に成長し、長く楽に遊べる点にF2Pの源流を感じられます。
検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。
「ロケテストもどき」とは本サイトにおいて、ゲリラ的に期間限定で制作途中のコンテンツを公開する事です。
出来れば本サイト8周年記念として6月中旬に完成させたかったですが、そうは問屋が卸さず、その時期からの制作となりました。
精通度を1、つまり有名スマホゲームしか遊ばない方を対象とする事も考えましたが、そこまで行くと完全に僕の専門外です。
何より日本語などが表示されなくなったのを、まだ直さないゲームに、そこまでする気力が沸かず、開き直って精通度4としました。
その割には後から注釈を増やす事となる等、予想以上の手間が掛かりました。もし精通度1なら終わりませんね、こりゃ。
DBFZレビューの反省から本文でもマイナス面を取り上げましたが、トーナメントの下りは冗長と判断し、思い出話に回しました。
ゲーム的に一期一会のシーンが多く、動画も撮れずキャプチャまでのタイムラグと三重苦で、シーンの選別に苦心しました。
2022/08/20 正式公開
2022/08/07,11 ロケテストもどき実施
2022/07/04〜06,19,31 ロケテストもどき実施
2022/06/30 ロケテストもどき実施