Oh ! Dive in EVO Japan 2023

本レビューで対象とする精通度:★★★★★

(本サイト、及び、各ゲームに精通)

所要時間:約3分(最低限) or 約15分(たっぷり) or 約17分(全て)

 

概要

2020年1月下旬、未曾有のパンデミックに覆われんとする寸前の頃、EVO Japan 2020が開催されました。[ソース元1] [同2]

これで初めて僕はオフ会を行わせて頂きました。お相手は旧サイトと本サイト両方の時期に来られた、稀有な僕の友達です。

GGST試遊とクローズドβテストが目当てでした。試遊も楽しかったですが、その前後の駄弁りの方が楽しかったです。[ソース元1]

もはやネットの枠を超えて互いに大事な「友達」となり、今後の交流を誓い合った矢先のパンデミックでした。

それでも彼は定期的に本サイトへ近況報告をして下さり、僕も彼のTwitterアカウントを紹介して貰ったりと交流を深めました。

そして2022年度末から年始にかけてEVO Japanが完全復活し、満を持して顔を合わせる事が出来たのです![ソース元1]

これは、EVO Japan 2023に端を発する、男たちの汗と笑いと涙、そして全身を包む乳酸の物語である―――。

↓戦いを前に、あえて心なごませるのも良かろう。
 

 

目次

最低限の文章で済ませたい方には「」の項目のみ、たっぷり読みたい方には「」の項目も追加で読んで頂ければ幸いです。

それらを読んでもなお飽き足らないのであれば、ぜひ末尾が空欄の項目も読んで下さい。

1.概要

目次より先に読んで頂いた項目です。

2.マリオテニス64が巡り合わせた縁 ☆

EVO Japan 2023見学を巡り、水面下で起きた出来事を語ります。

3.元王者の意地 ☆

EVO Japan 2023で感じた事を語ります。

4.お台場へダイブ! ☆

その後お台場へ足を運び、語り合って感じた事を語ります。

5.まとめ ★

これまでの解説を、まとめます。

6.こちらもあわせてどうぞ

本ページと何かしらの関連性や共通点を持つコンテンツを3つ紹介します。あと掲示板もどうぞ。

7.最後に

本ページについての、あとがきです。

 

2/7 マリオテニス64が巡り合わせた縁 ☆

まず昨年末に友達から誘って頂きましたが、その時は仕事で僕が、どうなるか分からず1ヵ月、返事を延ばしました。

結局どうも、ならない事が分かり快諾するも、あわよくばと参加を企んだ鉄拳8試遊が大会参加者のみとなってしまい。[ソース元1]

我々は大会に出ないので早くも暗雲が立ち込める中、2月に彼が体調不良と辞退を申し出た為、一旦お流れとなりました。

1日目にEVOへ行って、その翌日IMO-CENに行こう、と僕が誘っていた点も原因だったと思います。改めて反省し、お詫びします。

こうして2度目のオフ会が幻となるかと思った矢先、なんとマリオテニス64の大会が開かれる事となったのです。[ソース元1]

彼は当時の公式大会で優勝した男。奮起され、なまった腕に鞭うち2週間の特訓を重ねていったのであります…僕を差し置いて!

さすがに気まずかったのか彼は1人で行くと僕に伝えました。それに対し僕の方から会場まで応援に行くと宣言し、会えたのです。

↓正直、僕としても今後の信頼関係を賭けた一大決心でした。
 

 

3/7 元王者の意地 ☆

友達が1人で行く、と仰った理由の一つに、会場の喧騒の凄まじさがありますが、前回と同じくらいだろう、と僕は高を括りました。

甘かったです。むしろ前回より凄いのではないかと思う喧騒や熱気に気圧されながら、ひとり心細く場内を、うろついていました。

スタッフさんにマリオテニス64ブースの場所を聞くも、まだ彼は来ておらず。もう1周した、その時、事前に聞いた通りのバッグが!

目線を上げると、ベガ立ちしつつも真逆の癒しオーラを隠せない彼が!すぐさま声を掛け、喜びを分かち合いました。

ハグし合い心身ともに暖かい気分で、2人で回りました。鉄拳8、三和電子、同人作家、バブルン、ソルバッドガイのコスプレ等々。

彼が昔ソルに憧れて白ズボンを買うも似合わなかった話に対し、僕はソル=ノーパン説でフォローしましたが、どうも眉唾物だとか。

あとアケコンミュージアムですね。コナミハイパースティックってオリンピックみたい、とか言ってたら本当だったとは。[ソース元1]

↓僕のは元からボタンの色が違う、ある意味レアなバージョン。
 

戻って来ても、なお友達のカバンのカラーリングがスーファミみたい、と盛り上がる中、対戦相手の方々に声を掛けられる一幕も。

楽しい一時でしたが予定より試合が遅れている間に、2人とも会場の余りの熱気に気圧され、しばし隅っこの床へ座り込みました。

たぶん1時間くらい遅れて遂にマリオテニス64の試合が始まりました。達人同士の激戦を前に、2人して一気に緊張が走りました。

僕からの申し出で背中に闘魂注入して、いよいよ彼の晴れ舞台…ですが初戦は0-7。長い特訓が一瞬でパアとなり戦慄しました。

あと僕も事前にキャラを知っていましたが、総当たり表の〇×の意味が分からず頓珍漢な事を言ってしまい申し訳なく思います。

続く2戦、3戦いずれも1-7で彼の挑戦は終了。超ギリギリのサーブに翻弄される姿に、年月とブランクの残酷さを痛感しました。

それでも計2点とれて最後のマッチポイントでは、これまで以上に長く粘った雄姿を見届け、元王者の意地を感じた物でした。

ちょっとでも僕の闘魂が活きた結果なら良いなー、なんて。ともあれ逆に彼もスッキリした気分となり、会場を後にしたのでした。

↓戦いの後でも心なごませてくれよう。実物は、もっと綺麗。
 

パンデミック前に僕が鉄拳7大会に出た時も、そうでしたが、やっぱりEVOの様な感じの大会って本当に良い物だと思います。

何が良いかって、高確率で対戦相手の方々とコミュニケーションを取れる点です。試合の前後にはガッチリ握手を交わしたりとか。

それが出来た時は、たとえ強豪にコテンパンに叩きのめされたとしても、不思議とスッキリした気分になれると思います。

ボロ負けでも、そうなので何かの拍子に、そんな強豪に一矢報いる事が出来よう物なら、その高揚感は筆舌に尽くし難いです。

そんな感覚を味わえる裏には、対戦相手と物理的な距離が近く、かつ横並びで同じ画面を見てプレイするのも大きいと思います。

それでいてヘッドホン端子を使えるので、少なくとも試合中は喧騒を消して集中できる点も、喧騒が苦手な方には嬉しい所です。

これは皮肉にもゲーセンが美点として喧伝しつつも、決して実現する事のなかった、一つの理想の姿だと僕は思うのです。

SNSが世に定着しようと人は魅力的な場を求めて止みません。EVOとゲーセンの明暗が、その象徴なのです。[ソース元1] [同2]

↓友達もEVOとゲーセンとで喧騒の質が違う、と仰ってくれた(画像は「いらすとや」より引用)
 

 

4/7 お台場へダイブ! ★

とまあ少しばかりゲーセン大好きな方々を敵に回しそうな話は、これくらいにして、この後どうするか僕は全く考えませんでした。

何となしに友達と喋りながら付いていったら、いつの間にか、ゆりかもめで、お台場へ行く事となり心わき立ちました。

ええ、興奮しましたとも。他の電車と比べると外の見渡しが良く、空を駆けるかの様でした。最前列で子供たちも大興奮でしたよ。

なお、別に駆け込んだ訳でもないのに急にドアが閉まり挟まれ、別の意味でも興奮したのは別の話。他の方でなく良かったです。

早々に僕は、お台場と言えば昔SNKが遊園地を開いていたんですよねぇ…等と語り出して、さすがの彼も苦笑ぎみ。[ソース元1]

それでも彼は、そこへ行った事はないけどナムコのならあるよ、と。ナムコワンダーエッグ!ギャラクシアン3!つい興奮しました。

散々ネットや書籍で、その伝説ぶりを目にしつつも、こうして直に体験談を聞くのは何気に初めてです。うーん羨まし過ぎる!

↓とか言ってる内に、こち亀で何度、壊されたか分からないフジテレビが。
 

せっかくなので、お土産に、お菓子を買いたいと思っていた所、友達からフジテレビいこうぜ!と誘われて行く事にしました。

2人して、 フジは占領した返して欲しけりゃ菓子をよこせ、等とバカ言いながらエスカレーターへ行くと、何とパラッパのキャラが!

そこで、またフジは占領したパラッパ再アニメ化しろ、等と割と切実な願いに同意しつつ、高い高いエスカレーターで昇りました。

ガチャピンだったかムックだったかを見たそばから彼は禁断の、あの歌に触れ出す辺り、僕らは似た者同士かも知れません。

長いこと待って着いた先は、お土産コーナーです。フジに、こんな店があるなんて知りませんでした。けっこう、お客も居ましたね。

ひと通り見回った上で、ネタになるサザエさん菓子か無難でコスパの良い、お台場ワッフルクッキーかで散々、迷った物です。

すると、サザエさん菓子って生首くうんかい、とか彼が縁起でもない事を仰ったのを機に、ワッフルに決めました。良かったです。

降りると別の男性グループもパラッパに反応していました。特定の世代に刺さるんですねぇ、と色々な意味で、しみじみでした。

↓EVOで貰った袋がピッタリで良かった。
 

桜並木を歩き2人で、この時代この国に生まれてきた喜びを満喫していると、ジョイポリスが目に付きました。なんたる偶然。

トランスフォーマーR-360Z、もう終わったかと思いきや今の公式サイトからして、まだあるっぽいんですが果たして。[ソース元1]

まあ、いずれにしろ身体が悲鳴を上げたのでスルーして、次は昼飯を食べにアクアシティの塩ラーメン屋ひるがおへ行きました。

僕は醬油ラーメンを選んで、塩ラーメン屋なのに醬油かい、と彼に突っ込まれました。だって醬油ラーメン好きなんだもーん。

さすがは東京ラーメン国技館 舞の一角なだけあり、濃厚なコシと味付けで、とても美味しかったです。[ソース元1] [同2]

せっせと箸や水を出して逆に気を遣わせてしまった様ですが、かつて女性だらけの飲み会で突っつかれまくったトラウマがあって。

ブランド名の「せたが屋」から彼は、せがた三四郎を思い出してしまった様で、そこからセガサターンなど実機への思いの丈が。

ポリメガはどうか、と聞くと遅延が怖いし信用ならんのでダメ、と一刀両断でした。うむむ、愚問でした。ゲーム愛が、まぶしいです。

↓高橋名人のマネ?してみた。
 

店を後にして、お台場海浜公園で海を眺めながら平和を満喫していたら、なんか船が不法侵入したとか放送が流れて来ました。

それで平和ムードが台無しとなり、今度は喫茶店を探して歩いていたら、いつの間にか、またアクアシティに来てしまったのです。

幸い喫茶店へ行くまでもなく丁度よい休憩エリアを見つけたので、そこで互いに何から何まで1時間くらいガッツリ喋り込みました。

友達から欲しい物を聞かれて僕はゲーメスト等の資料に続き、友情と答えました。遊戯王じゃん、とのツッコミ待ちと半々でした。

ところが彼は真剣に、そんな悲しい事いうなよ、もうあるじゃないか、と諭してくれたのです。それで僕は気を良くしてしまったかな。

ゲームなど他愛もない話から始まり家族、仕事、友達観、将来への不安と、彼の厚意に甘えて喋りを止められなくなったのです。

正直、彼には荷が重すぎる話です。今でも申し訳なく思います。それでも彼は真剣に聞いてくれて、本当に感謝しています。

むろん僕も彼の話を聞き、勉強になりました。割り切りの良い彼の友達観と言い、この対話を機に次すべき行動が定まりました。

どんな選択でも健康第一。目から鱗が落ちました(画像は「いらすとや」より引用)。
 

いよいよ、お別れの時間となりました。その道中で語り合った内容のうち2つ、その補足をしたいと思います。1つ、マリオテニス。

また大会やったら出ますか、との問いに彼は迷い気味でしたが、6月に開催だそうで。個人による開催ゆえ、詳細を伏せますが。

なお僕からデビューや参加を匂わせて何ですが、6月のは固辞いたします。その前に2回、遠出する用事が出来た為です。

2つ、PSNでのメッセージ。僕はスマホのエミュレータを使ってPCで送った話をしましたが、多分エミュが原因の事件が起きました。

頭文字がNの香港製を1月から使ったら、4月になってPSNアカウントが乗っ取られ、クレジットカードまで不正利用されたのです。

乗っ取られると勝手に僕の金でゲームを買われてサインインできなくなり、パスワードを再発行しても僕の所に届かなくなります。

LINEサポートを利用してアカウントを取り戻す為にメアド変更を余儀なくされ、同じ携帯番号を使って前のメールが全て消えました。

変更前に不正利用の、変更後に自ら利用した直近の注文番号を聞かれるので事前に両方、控えておきカードも再発行しましょう。

↓昔は認証強化で携帯番号を聞かれるのが意味不明だった(画像は「いらすとや」より引用)。
 

後に、そうなるとは知る由もなく、2回も振り返ってくれた友達の帰りを見えなくなるまで見送り、東京ビッグサイト駅まで戻りました。

そこでミスに気付きました。行きと同じ、ゆりかもめを経由しないルートで帰ろうとしましたが、その時ゆりかもめに居ました。

つまり、そこからなら彼と同じルートを辿る方が早く安く帰れるのです。気付いて、また戻る頃には日が暮れて全身ヘトヘトでした。

まあ、それもまた旅の醍醐味ですかね。以上がEVO Japan 2023に端を発する物語です。いやあ、とっても澄みきった春でしたね。

誰かに自分の事を話す事はセックス並の快楽と共に自らを成長させる効果があり、生存に不可欠とされます。[ソース元1] [同2]

まして、その誰かが彼の様に建設的な反応を返してくれると信頼できる人ならば、なおさら効果は何倍にも膨れ上がる事でしょう。

ただ、それを彼1人だけに負わせ続け依存しよう物なら、じき彼は疲れてしまい、せっかくの友情を壊し兼ねません。[ソース元1]

自立とは依存先を増やす事、とは1人あたりの負担を減らし友情を保つ大切な事だ、と今回の旅を通して考えました。[ソース元1]

そう、また彼と澄みきった平和な春を満喫する為に!
 

 

5/7 まとめ ★

一度は幻となるかと思われた友達との再会は、マリオテニス64大会に彼が参加し、僕が応援に行く形で無事、実現しました。

試合こそ惨敗ながら彼はスッキリした気分となり、僕もEVOで対戦相手とのコミュニケーションの取り易さ等を再認識しました。

会場を去った後2人でフジテレビ、アクアシティ、お台場海浜公園と、お台場を歩き回り澄みきった平和な春を満喫していました。

彼から欲しい物を聞かれて僕は友情と答えました。すると彼は真剣な表情で諭してくれた事で、僕は気を良くして喋り込みました。

ゲームから家族、仕事、友達観、将来への不安と、荷が重い話であっても彼は真剣に聞いてくれて、次の行動が定まりました。

誰かに自分語りするプラス効果は研究でも証明ずみですが、それを彼1人だけに依存しては、友情を壊し兼ねません。

そこで依存先を増やして1人あたりの負担を減らして友情を保ち、また彼と澄みきった平和な春を満喫したい。そう考えました。

↓依存先は何も、ヒトである必要がない?
 

 

6/7 こちらもあわせてどうぞ

・パワースマッシュ3

マリオテニス64とは無関係ですが、同じテニスゲーム繋がりです。思い出話では人との出会いと無情な別れにも触れています。

・バーチャスティック ハイグレード

本エッセイでは全く触れませんでしたが、EVO Japan 2023のアケコンミュージアムで展示されたジョイスティックの1つです。

・『おやじ』より長生きしたVGF

本サイト8周年を振り返るエッセイです。今回、少し触れた僕のゲーセンに対する複雑な思いを率直に書いています。

・VGF掲示板

検索等で来て頂いたついでに、ご意見ご感想などを残して頂けると嬉しいですが、事前に三か条を一読ください。

 

7/7 最後に

今回のエッセイは友達とのエピソードを深く記述する故、あえて過程を見せず1週間で作り、彼じきじきにチェックして頂きました。

彼から某ゲーム誌よろしく自由に、ある事ない事を書いて良い、と言われた事もあり、記憶や尺の都合で盛った部分もあります。

あるいは大会の初戦と2戦目とで結果が逆だったかも知れませんが、文章的には今の方が都合よい面もあるのです。

オフ会の最中も本エッセイを見越して、いくつか写真を撮りました。足りるか心配でしたが、逆に使わなかった写真もありました。

いらすとやの画像は、まず保存してペイント3Dで編集、透明なキャンバスをオフし保存、で背景を白く出来ました。

この時期に公開した理由は、気合を入れるのに時間が掛かり、かつGW直前の方が本エッセイのテーマに合うと考えた為です。

第三者の方が本エッセイを読んで、どう思われるかは分かりません。ちょっとでも何かプラスになれば幸いです。

 

公開から1年、ある表現に関して友達の吐露を受けて修正しました。長く不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。

2024/04/20 一部の表現を修正

2023/04/30 初公開

 

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